これからも前向きに 名大社会長ブログ

食べ物のはなし 伏見シリーズ その184

緊急事態宣言は解除されました。
とはいえ手放しで喜ぶわけにはいきません。
マンボウとやらに移行し活動は制限されます。

この界隈でもアルコールの提供が行われるようですが、時間は19時まで。
短期決戦の日が続きます。
もしくは昼間から勝負に挑む。

そんなことをトップが言うとあちこちからお叱りを受けます。
行動もそうですが発言も注意しましょう。
まずは7月11日まで踏ん張り、少しでも感染者を減らしていきましょう。

夜の活動は別としてお昼は感染対策を十分に行いながら、引き続きこの伏見地区を盛り上げます。
そうはいっても開拓すべきお店が減っているのも事実。
そろそろネタに困り始めた人気食べ物ブロガーなのです。

「今日はどこへ行けばいいんだ。う~ん、困ったな」
普段笑顔を絶やさない人気食べ物ブロガーですが、心中は穏やかではありません。
会社を出て、北か南かどちらに向かうか迷います。

「う~ん、困ったな。」
同じ言葉を連発しましたが、正面を見るとあるではありませんか。
これぞ灯台下暗し。
名古屋広小路ビルヂングの隣にある「太閤本店伏見店」さんです。

こちらは新入社員が入社した日、幹部研修会の懇親会、
ちょっとした贅沢をする際に利用していた名古屋の老舗お肉屋さん。
そういえば「最近お肉がないな・・・」と天の声も届いていました。
確かに最近はお肉らしいお肉は紹介していません。

そして、この太閤本店さん。
伏見に移転し間もなく5年を迎えるというのに紹介していませんでした。
ちょっと遅すぎましたね。
申し訳ございません。
お詫びにしるしに豪華に攻めるべきでしょう。

豊富なランチメニューから選んだのはこちら。
ランチしゃぶ 1958円

どうですか?豪華でしょう?
伏見シリーズ200回記念にすべきだったかもしれません。
お肉はこんな感じ。

あえて明るくする必要はなかったかもしれません。
刺身や茶わん蒸しの他にデザートもつきます。

しゃぶしゃぶした写真もアップしましたが、必要ありませんね。
こちらはご飯も赤だしもお替り自由。
最近は気を付けて我慢をしていましたが、
しゃぶしゃぶとご飯の相性の良さに負けて頼んでしまいました。

たまには贅沢なランチもいいですね。
ごちそうさまでした。
次回は夜に無制限に食べたいですね。

同族企業をどう盛り上げるか

最近、時間を見つけてはクライアントに訪問している。
僕が直接担当しているクライアントはゼロなので、
営業を通して同行したり一人でお邪魔したり。
大きな目的は「名古屋ファミリービジネス研究会」の説明だが、
クライアントの職場環境を伺い情報交換し、営業の後方支援も大切な目的。

ついつい話し込んでしまい、いつの間にか2時間経過もざら。
クライアントとの関係ができているとはいえ、話が弾むことが多い。
外でお客さんと接することが楽しいとつくづく感じる。
やはり営業マンの方が向いているのかもしれない(笑)。

基本的にトップもしくはそれに近い方と話をする機会が多いため、
話す中身は経営ド真ん中なこと。
なぜか僕のことを立派な経営者と誤解されるので、
いいように利用させてもらっている。

ほとんどが中小企業で2代目、3代目に当たる方が中心。
10社あれば10社、100社あれば100社の課題があるのは当然だが、
そんな話を伺いながら情報交換するだけでも十分価値があるように思う。
僕自身も勉強になるし、適切かどうかはともかく僕の話も参考になっているようだ。
おかげで営業数字も上がったり(笑)。

採用支援が会社の本業であるのは間違いないので、
僕としてはもう少し経営者に寄り添いながらバックアップしたい。

僕も会社の代表を任され既に12年目。
業績もアップしたりダウンしたり、気持ちも盛り上がったり盛り下がったり。
外部環境の変化に翻弄されながらも適切な解を見出すしかない。

そんな経験を伝えることで参考にして頂けることもあるはず。
特に最近はファミリービジネス(同族企業)に対して向き合う機会が多い。
学んだことを伝えていくのも大きな使命。

来月から開催する「第5回名古屋ファミリービジネス研究会」もそう。
詳しくはこちらから

研究会自体は多彩な講師陣に任せて、
僕はコーディネーター役として参加者同士、講師陣の関係性をより豊かなものにしていきたい。
あくまでもリアルにこだわって。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、感染対策は万全にして研究会を提供していく。

まだ参加者も受付中なので興味のある方は純粋な問い合わせもOK。
こんな環境下でも同族企業を盛り上げていきたい。
それも僕の大きなミッションですね。

ロケ地ツアーに行ってきた

映画コラムニストを名乗ってかれこれ8年。
それくらいかな?
映画を観て、評論をブログに書くだけでは片手落ち。

もう少し活動の幅を広げないと先々の活躍が危ぶまれる。
よしっ、幅は広げよう。
そんなわけで今回参加したのが映画のロケ地ツアー。

それも地元名古屋で撮影が行われ、
愛知県では大ヒットロングラン上映中の「名も無い日」
これは大袈裟ではなく名古屋市内の映画館は満員御礼も多いという。
嬉しい事実。

一つは日比監督の地道な販促活動とそれを支える仲間の存在。
もう一つが作品の出来栄え。
いくら宣伝が上手くでも駄作は結局見抜かれる。
この作品が継続して観客を呼ぶのは作品のクオリティーがイコールである証拠。

僕もこんなブログを書いた
ブログの影響もあるよね。

今日のブログは本作のロケ地ツアーの紹介。
僕はこの企画「未来チケット」に昨年11月に申し込んでいた。
その時は作品の知名度も名古屋での展開も確かなものではなかった。
先見の明があったわけね。

ロケ地ツアーは日比監督と一緒に回り、直接その背景を語る。
6月某日、そのロケ地ツアーに参加した。
僕が参加した回はこれまでの最少人数の6名。
しかし、わざわざ九州・熊本県から参加された方も一緒だった。

名鉄神宮駅前に集合し、まずは近くの飲食街。

今はコロナの影響もあり、そうでなくても静かな存在だが、
映画を観た方なら主役の同級生が切り盛りする居酒屋は印象的なシーンなはず。
あの親子関係もジワッとくるよね。

完全に見落としているがこの看板と今井美樹の関係性も。

この映画の撮影は約1ヶ月。
監督曰く、撮影が1日に延びれば300万ほどコストが増えるという。
そこをしっかり計算するのも監督の仕事。
拘り尽くす黒澤明監督の時代とは異なる。

神宮駅前の商店街を散策し、バスで移動。
これは流石に驚いた。

映画で使用された兄弟の家は日比監督の自宅。
映画はフィクションの要素はあるものの、ほぼ事実。
それも忠実に自宅を撮影場所として使用している。

さすがにショックを受けた。

しかし、ここも日比監督のこだわり。
ここでは語らないが一つ一つにシーンに大きな意味が込められている。
いくつかの話は伺ったが、その繋がりは一度観ただけは分からない。
いくら原体験といえ、自宅を撮影場所に使うとは・・・。

そして、ラストシーンや兄弟のやりとりとして重要なシーンを描いた七里の渡し付近。
ここでも監督の想いを聞くことができた。
この作品を熱田区で撮ろうとした監督の気持ちは手に取るように理解できた。
最後に参加者で記念撮影をしたがアップは止めておこう。

これがロケ地ツアーのお土産。

まあまあ名古屋らしい。
お茶やシュークリームを見てね。

撮影の苦労話や周りの方の協力も知ることができた。
これも貴重な体験。
しかし、いいツアーでした!と終わるわけにはいかなさそう。
もう一度、映画を観て、その意味を追求しないと・・・。

いい機会をありがとうございました。

映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」

とてもズルい作品である。

今でも上映上映されている
「るろうに剣心 最終章 The Final」

これを観た大半の方が今回の本作が気になって気になって劇場に足を運ぶだろう。
まるで続編を観るような感覚で・・・。
そして本作を観た方は2012年に公開された第一作「るろうに剣心」を改めて観ることになるだろう。
そのループは続き、第2作第3作へと繋がる。

実に巧みな集客方法。
DVDやAmazonプライムでつい観てしまう。
僕も今、そんな衝動に駆られつつある。

それだけではない。
大友監督はNHK出身。
大河ドラマ「龍馬伝」も撮ってきた。
音楽は映画と同じ佐藤直紀氏。

偶然かもしれないが、現在の大河ドラマ「青天を衝け」も佐藤氏が担当。
音楽家の特徴はどの作品にも反映される。
映画のラストシーンに近い音楽は「龍馬伝」のオープニングに似ていた。

そして、もっと大事なのが時代背景。
本作でも「禁門の変」のシーンがあったが、「青天を衝け」でも先日、描かれていた。
違うのは幕府側からの視点か、半幕府側からの視点か。

僕は歴史に詳しくはないが、通はその点の描き方も見逃してはいない。
同じタイミングで放映する練り込まれた仕掛け。
同じ新選組を登場させるもドラマは土方歳三を、映画は沖田総司をクローズアップ。
ドラマでは沖田総司の存在感なんて全くない。
う~ん、ここまで凝るとは・・・。

それがズルい作品と思う理由。
考えすぎ?(笑)

本作はこれまでのシリーズと比べると殺陣のシーンは少ない。
恋愛ドラマ的な要素が強い。
佐藤健と有村架純とのラブシーンに心躍らされるファンもいるだろうが、
滅多切りの場面を期待するファンも多いはず。
どちらが好まれるのか。

偶然だが6年前の映画「何者」では、この2人が大学生として微妙な関係を演じている。
微妙な関係がいいコンビなのかな。

映画とは関係ないことばかり書いたが、これだけ話題性のある作品。
敢えて多くを語らなくてもいい。

きっと興行成績も、その後のループも期待できるから。
うん、ズルい作品だね。

十分楽しめました。

新L型経済

このおっかない2人の対談(笑)。
現場の編集者はピリピリした雰囲気の中で対応するのは苦労するんじゃないのかな。
意外と和気あいあいと進んでいたりして。

最近、書籍はAmazonばっかり、それもkindle比率が高い中で、
久々にジュンク堂書店で購入。
たまには書店でフラフラと眺めながら、ふと手にした書籍を買うのもいい。
そんな感覚も大事にしたい。

表紙だけ見るとこの2人が対等に対談しているように思えるが、
どちらかといえば田原氏はインタビュアーに近い。
圧倒的に冨山氏が語っている。

僕の偏った見方だが、田原氏は冨山氏からこれからの経済を学んでいるようにも感じる。
やはり現場の実践者でないと語れないことが多い。
そんな意味では田原氏は政治面での特徴を本書では語る。

互いの持ち味を発揮していることになるのだろう。
先日のブログでも大学の授業について書いた。
答えのないことに向き合うのが重要と伝えていくのだが、
それに合致するような対談もあった。

日本の政治家は答えが出ない場面が苦手だと。
G7のような会議での議題は正解のないものばかりだが、
そんな場で日本の政治家は発言しないという。

そんな教育を受けていないので、できないのが理由。
だからコロナのような正解のない問いには答えられない。
なるほど・・・。

ビジネスの世界も正解がないことばかりだが、
そこでは無理やりにでも正解をださなきゃいけない。
ここで試験優等生タイプの難しさがでるようだ。
僕の授業は間違ってないね(笑)。

話は逸れたが、これから企業が生き抜くためには、
自分を鍛え答えを導く能力を身につける必要がある。
それができれば、むしろローカル経済圏の方が豊かになる。

本書ではGAFAの弊害も含め、地方経済の可能性を示す。
名古屋がどちらに属するかはともかく、
名大社はローカル経済圏で生きると認識したほうがいい。
その中でやれることは多い。

冨山氏はいつも経営者に対しての指摘は厳しい。
そのほとんどがダメ出し。
「ゾンビ企業」には完全撤退を誘う。
一方でローカルな企業へはエールを送ると共にチャンスであるとも訴える。

どう捉えるか。
東京都の経済成長率の低さ(全国47都道府県中38位)と先進国ほどローカル経済が伸びている事実。
僕らにとっては勇気づけられるデータになるのかも・・・。

エッセンシャルワーカーが地方での中産階級となり経済を牽引する。
その可能性が高いとすれば、まだまだ自分たちにとってもチャンスは広がる。

元気づけられる1冊となった。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その184

緊急事態宣言の解除まであと5日と迫りました。
いきなり昔のようにとは思いませんが、
少しは緩和されるのでしょうか。
もしくはマン防とやらで別の制約が出てくるのでしょうか。

今は指示に従い、来るべき明るい未来を待つのみです。
先週は錦3丁目でした。
今回は再び住吉町へ戻りましょう。

元々、明治屋さんの建物は駐車場になっています。
この写真では分かりづらいですが、右側の空いたスペースです。

ちょっと古いビルの裏通りは怪しさ満点でそれが魅力だったりします。
それが全面公開になると少々寂しかったり。
見られたくない顔を見られてしまったり。

飲み屋街の裏手にはいろんなドラマが生まれます。
30年前、僕はこの界隈で何をしていたのでしょうか。
懐かしさが涙を誘います。
そんな時期から、いやその遥か前から営業されているお店に行ってきました。

「夜来香 栄本店」さんです。

間近から撮っているので看板がはみ出ます。
昭和30年創業のこの辺りを代表する老舗中華です。

自慢は餃子ですが、ほとんど食べたことがありません。
ランチには餃子はなく夜勝負なのが理由。
夜は20代の頃、たまにお邪魔した記憶です。
当時の飲み方は今と違っていました。

この類のお店でお腹を膨らませ、BARに出掛ける、そんな日々でした。
あくまでも勝負は2軒目。
お店にはかなり失礼ですね・・・。

話が逸れました。
お昼はお昼で勝負する必要があります。
こちらのランチはALL670円で8種類あります。
定番はチャーラー。
もしくは日替わりランチに近い3品料理ランチ。
通は青菜焼きそばランチを頼むのでしょう。

しかし、ここは人気食べ物ブロガー。
そんな短絡的なオーダーはしません。

あくまでも読者目線。
自分本位でこの商売はやっていけません。

ミニサラランチ 670円

このネーミングにミニサラダを思い浮かべた超単純な方はいませんか?
まだまだですね。
ご覧の通り、ミニ皿うどんが正解。
それと炒飯の組み合わせなんて、60年以上の歴史を持つお店しか考えられません。

こちらのミニ皿うどんはサイズはハーフでも
具材は一人前とさほど変わりません。

腹ペコ野郎には物足りないかもしれませんが、
50代半にば健全というしかありません。

ミニサラに酢をかけて、麺がしんなりした状態で思いきり口にします。
硬い麺がほんのり柔らかくなった食感がたまりません。
そこに炒飯を掻きこむ。
この庶民感覚を大切にしなきゃいけないのです。

今回もお腹をポンと叩き、お店を出たのは言うまでもありません。
ごちそうさまでした。

緊急事態宣言明けのスタートはこの付近になるのでしょうか。

今年も授業をやってま~す!

4年目となる南山大学経済学部の授業が先週からスタート。
科目は「自己とキャリアの形成」。
毎週月曜・木曜の週2回全14回。
回数が1回減った分、1回あたり100分の授業。

当初は受講数によって対面かオンラインか決まる予定だったが、
緊急事態宣言もあり人数に関係なくオンラインでの実施。
昨年同様、会社からオンラインで配信することになった。

授業は今年もテツ&チカのコンビで学生と向き合う。
最近はポジションをニムラに奪われ、コンビ解散の危機が叫ばれたが、
肝心な場面でニムラは役不足のようだ(笑)。

2人の希望としては対面授業だったが、
結果的に132名の学生が選択したため必然的にオンライン対応。

僕もニシダもこんな感じで進めている。

初回は僕がZoomに入れず悪戦苦闘している写真。
笑顔だけは忘れないんだけど・・・。

今日で3回目を迎えるわけだが、この2回の感想でいえば学生の真剣度がハンパない。
過去3年も受けた学生は真面目だったが、今年はさらにその上をいく。
それはニシダも同じ感想。

授業中はビデオオフが前提のためその雰囲気は掴めない。
そのため1回目終了時は少々不安だった。
久々のコンビ復活で掛け合いも本調子ではなかったし・・・。

しかし、振り返りシートを読んで驚いた。
どの項目にもびっしり書かれている。

ボカした画像は特別ではなく、ほとんどの学生がしっかりと書き込んでいる。
それも配布資料の適当な引用ではなく、
自分の言葉で学んだことや感じたことを書いているのだ。
講師の気持ちがそれに左右されては失格だが、俄然、やる気が出てきたのも事実。

少しでも役立つ内容を提供したいと強く思えた。
想いが強すぎたのか、2回目は喋りすぎて時間オーバーとなりニシダに迷惑を掛けた。

驚いたことに学生は僕が一方的に話す些細な言葉もしっかりと拾っている。
迂闊な発言や脱線話を強みとする僕としてはとても難しい判断だが、
そんな内容がなぜか響いたりする。
本来、迂闊な発言は素通りしてもらわないとまずいけどね(汗)。

この授業では就活のノウハウやテクニックは一切なく、
あくまでも変化に対応できる人材を目指すために必要なことを学ぶ。
そこには正解はなく、自分の頭で考え、自分で選択をする。
自分なりの考えを持つことが大切で、人と違っても問題はない。

そのため僕とニシダという180度異なるキャリアを惜しみなく開示。
ガイダンスではそんな人の歴史から(大した歴史じゃないが・・・)学んでもらう。
それを参考に自分の可能性を見出していく。

たった2か月間だが、少しでも自分の未来に繋げてもらえれば幸いだ。
時には熱く真面目に、時には掛け合い漫才のように、僕らも楽しみながら授業を進めたい。

お互いいい時間を創っていけるといいね。

コロナ倒産の真相 帝国データバンク 情報部

特に難しいことが書かれているわけではない。
日々、新聞やTVの報道で観る中身。
それが具体例を持ち、また変な感情論を省いて書かれている。

この第三者的な立場の冷酷さが今の日本の現状であり、
更に近い将来予測されることとなるのだろう。

コロナによる打撃は名大社の事業においてもかつてない大きさ。
リーマンショック時も酷かったが、今回も負けず劣らず。
そんなことを威張っても悲しいだけだが、それが現実。

違いといえばリーマン時は仕掛けることができたがコロナ禍ではそれができない。
制約の中で事業を行わなければならない辛さがあった。
新たな事業を生み出せばいいのだが、それが簡単にできれば苦労はない。
指をくわえて見ているわけではないが、
部外者からすればそう捉えられるのかもしれない。

新年度に入り、少しずつだが回復傾向があるのは救い。
ひとりひとりの地道な努力が実を結んでいることが大きい。
それには感謝せねばならない。

本書には「コロナ関連倒産」の定義からその傾向が書かれている。
アパレル、娯楽、観光、飲食、製造業、その他の業界の実態を描いている。
確かにその通り。

今日現在の飲食業のように手の施しようのない業界もある。
我慢に我慢を重ねる。
僕の知り合いにも悲痛の叫びをぐっと堪えて耐える方もいる。
他人に気を配る余裕はないが、その影響度は自分たちの比ではない。

一方で本書で取り上げられる多くの企業はコロナは結果でしかない。
コロナが決定打にはなったが、原因とは言い難い。
コロナ前からの事業低迷、長年にわたる不正、隠蔽、社内での不祥事。

それがコロナにより露わとなり、救いの手を閉ざられたといっていい。
本書を読んで改めて思ったことは普段が大事。
景気のいい時も驕らず、私利私欲にまみれず、
信頼できる関係性を維持し続けることが重要。

経営戦略以前の話で会社は揺れ動く。
実際はそんなバカげたケースばかりではないが、いかにそれが多いか、
結果的に誰も助けてくれない状況に陥るのか、そんなことがいえる。

読んでいて楽しくもないし、大した勉強にもならないが、
反面教師的に捉えるために時々この類を読む必要はある。

巻末に老舗企業の強さについて書かれている。
現在、業歴が100年をこえる老舗企業は全国に約34,000社。
そのうち約8割が年商10億未満の企業。

そんな企業は「戦争」さえも乗り越えている。
どう乗り越えてきたか。
いくつかの理由はあるが、結局のところ「変化」。
そして「信頼の維持・向上」。

どんな時代でも肝心なところは変わらない。
そこだけは見誤らないようにしないとね。

映画「いのちの停車場」

日本映画界は吉永小百合が生存する限り、
彼女をアイドルとして作品を作り続けなければならない。
そう感じた作品。

いくつになっても吉永小百合は純粋で可憐なアイドルであり、その輝きは衰えることはない。
何故か、ここ最近、僕は彼女の作品を鑑賞している。

2014年 ふしぎな岬の物語
2016年 母と暮せば
2019年 最高の人生の見つけ方

特別なファンではないが、鑑賞券を頂いたりとご縁がある。
自分の母親とさほど変わらない年齢だし、サユリストなんてタモリの発言で知っただけ。

しかし、何とも可愛らしい。
永遠のアイドルといってもいい。
どの作品もそんな印象。

現在76歳だが、本作では50代後半くらいの設定だろうか。
彼女の父親役の田中泯も実年齢76歳。
二人を調べてみると誕生日は3日しか違わない。
同じ3月生まれで・・・。

それが映画では父親と娘。
果たして田中泯は光栄と感じているのだろうか。
とストーリーとは全く異なる世界の話になってしまった。
すみません。
いかん、そのアイドル性をどうしても語りたくなってしまった。

舞台は彼女が診療所の医師として働く在宅医療の現場。
余命短い父親と暮らしながら、いろんな立場や環境の患者と向き合っていく。
人は老いて亡くなるだけでない。
寿命を全うするわけでもない。
悔いなく死を迎えることもあれば、悔いしか残らないこともある。

本作は人との触れ合いの中で観る者に「いのち」の尊さを考えさせる。
それは僕も感じたこと。
これまで死について考えたことはほとんどない。
あまり長生きしてもしょうがない。
いずれは死ぬ。
その程度に捉えていた。

しかし、こんな作品を見せつけられるとそうはいかない。
自分の死について考えざるを得ない。
特に同世代に近いギバちゃんが亡くなるシーンは身につまされた。

本作のメッセージはそれだけではないはず。
そう思うが、感じ方はそれぞれでいい。
そんな作品。

広瀬すずも松坂桃李も爽やかな演技。
暗い話だが重くならないのもいい。
ラストシーンの捉え方は千差万別だが・・・。

こういったアイドル映画を日本映画は作り続ける必要もあるだろう。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その183

緊急事態宣言解除まであと11日。
これ以上延長されないことを望むばかりです。
それは人気食べ物ブロガーが願うだけでなく、ほぼすべての方の願いではないでしょうか。

特に飲食業界の方の願いは切実だと察します。
大した貢献もできませんが、少しでも応援しようと過ごす毎日です。

会社から北に向かい桜通り手前まで歩きます。
これもギリギリ伏見シリーズ範囲といえるでしょう。
「魚屋の台所 下の一色 ニシキ店」さんに行ってきました。

後継者である森常務は積極的にYouTubeも活用され、業界全体を盛り上げています。
その華やかさからファンも多いでしょう。
2年前の今の時期に名大社のセミナールームで講演もしてもらいました。

その時のブログがこちらです。
「これからのファミリービジネスの発展のために…」
懇親会も盛り上がり、名物の鯨も頂きました。
こんな懇親会もぜひやりたいですね。

今回はランチです。
ランチメニューはかなり豊富。

何にしようか迷うところですが、なぜか頭の中にアジが泳いでいます。
理由は分かりません。
偶然にも本日のフライ定食はアジフライ。
そうなると鯨でもなく丼でもなく攻めなければなりません。

本日のフライ定食 998円

ド~ンと構えるアジフライですが、その周りを数多くのおかずが並びます。
「お~、いいぞ、さてさて、なにから食べるかな・・・」
まずはうどんです。次にサラダ。
そしてかぼちゃの煮物と比較的正統派の行動をします。

体を整えたところで刺身へ突入。
カツオ、マグロ、サーモンと流れのまま進みます。
時折、ご飯を食べ、みそ汁をすすり胃の中を温めていきます。

そして真打の登場。

かなり大ぶりなアジフライ。
ご飯のお供に最適です。
いけません、唐揚げの存在を忘れていました。
交互に頂きながら満足感を得ていきます。

これだけ並ぶと幸せな気持ちになりますね。
「ふ~、美味かった」
55歳のオッサンらしくお腹をポンと叩きます。

食後のコーヒーはセルフサービスで無料。
ちなみにご飯大盛も無料。
これだけのおかずがあればご飯大盛りは問題ないですが、
ここはぐっと堪えて、コーヒーだけを頂きました。

夜はしばらく我慢を強いられるかと思います。
また、ワイワイガヤガヤと楽しめる日を心待ちにしています。

ごちそうさまでした。