東海の熱血人事列伝

第5回 株式会社バロー 総務部 人事課 佐藤 康臣氏

株式会社バロー <バロー>

岐阜からスタートした私たちバローは、スーパーマーケットやホームセンターなどの店舗展開に留まらず、製造小売業として、商品開発から生産、物流、販売までをトータルに手がけています。
店舗で販売しているお惣菜や焼きたてパンも自社工場で生産しており、地域のお客様のニーズに合わせたバローオリジナルのPB商品の開発にも力を入れています。こういったPB商品は当社社員のアイデアから生まれた商品です。
商品開発から販売までの一連のフローを自社で行っているからこそ、社員の活躍できるフィールドが広く、自分次第で幅広い仕事に携わることが可能です。

コミュニケーションのきっかけはいつも、気持ちの良い挨拶でした。

ーバローへの入社を決めたポイントとは何だったのでしょうか?

学生時代、小売店でアルバイトをしており、商品の製造や販売に関わる仕事がしたいと漠然と考えていました。そのような軸を持って就職活動を行う中で、バローの募集を見つけました。私自身、岐阜出身ということもあり、バローは馴染みのあるスーパーマーケットでした。当時バローは、商品戦略として製造小売業を目指すことをビジョンに打ち出し始めた段階でしたが、説明会に参加した際にその話を耳にし、バローの可能性を感じたことを覚えています。それが選考に進もうと思ったきっかけです。
ありがたいことに私はいくつかの会社から内定を頂いていたのですが、その中でもバローは内定連絡が非常に早かったのが印象的でした。私自身、どの会社に入社すべきなのか、悩まなかったわけではありませんが、早く連絡を頂けたということは、自分を絶対的に評価してくれているのではないかと感じたため入社を決めました。

ー入社すると、まずは店舗への配属になるとのことですが、苦労した点はどんなところでしたか?

入社後、私はスーパーマーケットの店舗内にある精肉部門に配属になりました。
それまで私は、料理もろくにしたことがなく、包丁を握った経験も数えるほど。
当初は、できないことばかりで愕然としましたね。(笑)
そのような状況の中で、私に唯一できたことは挨拶。お客様はもちろん、共に働く先輩に対しても挨拶は徹底して行っていました。
どんな会社に入社したとしても、新人はできることよりもできないことの方が圧倒的に多いと思います。何かを教えてもらうにせよ、先輩やお客様に対するコミュニケーションは不可欠です。コミュニケーションのきっかけになるのは、気持ちの良い挨拶だと思うのです。
ろくに包丁も握れなかった私が、仕事を覚え、お客様に名前を覚えてもらえるほど距離が縮めることができたのは、挨拶を徹底してきたからこそだと思います。

第5回 株式会社バロー 総務部 人事課 佐藤 康臣氏

ー人事という立場に変わってからも挨拶は大切にしているポイントなのですか?

そうですね。人事は接客とは別の難しさがあります。最大の難しさは、自分が会社の理念をしっかりと理解した上で、学生が理念にマッチした人柄であるかどうかを見極めることにあると思います。そういった意味では、理念を社内で共通理解するためにも、学生を見極めるためにもコミュニケーションは必須です。挨拶は今でも徹底しています。

ー就活成功のカギとは何だと思いますか?

先ほども述べましたが、社会人になると、できることよりできないことの方が多いと思います。 新入社員はそれぞれに自分の未熟さを思い知られることになります。 自分の得意なことを活かした仕事を探したとしても、入社して仕事が思うようにいかず、辞めてしまう人も中にはいます。 自分のやりたい仕事を企業選択の軸にしている人も多いと思いますが、自分の適性は、主観的には判断できないということに気づいてほしいですね。
興味を絞りすぎないこと、これが就活成功のカギかもしれません。 だからこそ、合同企業説明会などに参加する折には、自分が今まで目を向けていなかった業界の企業に目を向けてみてください。 そうして視野を広げることで、自分の知らなかった一面に気づくきっかけになるのではないでしょうか。