東海の熱血人事列伝

第8回 ミタチ産業株式会社 管理部 総務人事課 坂本 竹史氏

ミタチ産業株式会社 <ミタチサンギョウ>

当社は東証・名証1部に上場している半導体・電子部品のエレクトロニクス専門商社です。
数あるエレクトロニクス専門商社の中でも海外志向が強く、柔軟な風土が社内に根付いていることが当社の特徴です。 仕事面における自由度の高さゆえに、働きやすい環境が実現できています。

人に寄り添う仕事だからこそ、
社員の気持ちに気を配ることは非常に大切です

ー半導体商社に絞って就職活動を進められていたのですか?

いいえ。実を言うと、最初から電子部品や商社に興味があったわけではないのです。 就職活動を始めた頃は、自分の本当にやりたい仕事がわからないまま、なんとなく気になる企業を受けていたので、企業に本気度が伝わらず、なかなか上手くいきませんでした。
そんな時に出会ったのが半導体商社である当社でした。 私が通っていた大学で説明会をしていたのですが、モノを販売する過程で、多くの人と関われることに興味を惹かれたことを覚えています。
それから、半導体部品について調べていくと、これがまた面白い! 半導体は、一見すると馴染みが薄く、イメージがわきにくいモノですが、汎用性が高く、私たちの生活の根底を支えています。 例えば、スマートフォンをはじめとした家電製品やクルマなど、電気を使う製品の動作には半導体・電子部品が欠かせません。 自分の販売した半導体の使われた商品が、目に見えるカタチで反映されるのは、非常にやりがいがありそうだなと感じました。
知れば知るほど関心は高まり、本気で半導体を扱う仕事がしたいと考えるようになりました。それがきっかけで、当社へ入社する運びとなりました。

ー御社の社名の由来と魅力は何でしょうか?

ミタチ産業のミタチとは、当社の業態である商社ビジネスが、お客様、仕入先様、そして当社の三位一体で成り立つことから、「三つ(ミ)で成り立ち(タチ)」で「ミタチ」と名づけられました。
産業については、現会長である橘至朗が当社を創業したときに、幅広くビジネスを拡大したい、という思いから、様々な業種の総称である「産業」を社名に付しました。
シンボルマークの「M」の字体は、ローマ時代から今に至るまで、その機能を果たしている世界遺産「南仏ガールの水道橋」のアーチ形になぞらえています。
物や人の往来をつなぐという架け橋の役割は、商社が担う役割と全く同じですからね。

第8回 ミタチ産業株式会社 管理部 総務人事課 坂本 竹史氏

ー人事の仕事の面白さは何でしょう?

人事は、人と会社をつなげる役割を担う部署だと思います。時にはパイプ役となり、社員同士を調整したり、折り合いをつけなければならないケースもあります。
もちろん採用活動もその一貫。加えて、新入社員が入社してからのサポートも仕事の一部です。 入社3年目までは、定期的にヒアリングをしています。それ以外にも、例えば、もし悩んでいる新入社員がいれば、相談役に回ります。 その社員が抱えている問題を聞いて、1番いい解決策とは何か、一緒になって考えます。言ってみれば、当社の人事は社員にとって駆け込み寺のような存在なのかもしれません。
人に寄り添う仕事だからこそ、社員の気持ちに気を配ることは非常に大切。 その分、社員に対する愛着もひとしおで、新入社員が頑張っている姿を見たり、よい評判を聞いたりすると自分のことのように嬉しくなりますし、やりがいにもつながります。 一種の親心にも近いのかもしれませんね。

ー最後に就職活動をされる学生さんにメッセージをお願いします。

一般的に仕事がバリバリできる人のイメージといえば、物事を論理的にハキハキと話せて自分に自信を持っている人というイメージがあると思うのですが、 そういった人だけが採用されるかというと、決してそうではありません。
当社で活躍している営業の方は、頭のキレが良い方ばかりではなく、個性はそれぞれ。 ファンを作るのがうまい方、明るく真面目な方、皆さんいろんなスタイルで仕事をしています。 もちろん、その根底にはコミュニケーション能力が不可欠ですので、ある程度の能力は必要ですが、デキル自分を演出するために、必要以上に誇張して企業にアピールする必要はないと思います。
私を含め、企業の人事は、等身大の飾らないあなたを見せてもらいたいと思っています。
気取らずにあなたらしさを十分にアピールしてみてくださいね!