お盆休み明け一発目のブログです!…が、お盆休み前に書いている不破です。
学生時代は宿題ギリギリ派もしくは出さない派だったので、
考え方が変わったあたりに自分の歳とった感をひしひしと感じる夏です…。
そんなことはさておき。
先日、夏休みをいただいて東京で美術館に行ってきたので、そのお話を書きたいと思います。
上野の国立西洋美術館でアルチンボルド展。
以前、「ウェルトゥムヌスに扮したルドルフ二世」という作品をみてから興味はあったんですが、
好きなアーティストの方が「アルチンボルド展サイコォだったよ」とオススメしていたこともあり、行ってきました!
16世紀、ウィーンとプラハの宮廷で活躍したアルチンボルドの代表作は、
「静物画のように緻密に描かれた果物、野菜、動植物、本などを寄せ集めた、珍奇な肖像画の製作で世に知られる。」…と
Wikipediaにも書かれている通り、「寄せ絵」という手法で書かれた不思議な肖像画です。
「だまし絵」と紹介されることも多く、楽しい作品の印象が強かったんですが、
近くで見てみると、組み合わされたひとつひとつの植物や動物がとても緻密で写真のように描かれていて、なんとも言えず息の詰まる感じがします。
どれだけ見てても時間が足りないと思うくらい、ほんっっとに細かいんです。
特に動物、魚なんかは綺麗に描かれすぎていてちょっと気持ち悪いくらい。
でも、少し作品から離れて眺めてみると、ちゃんとユーモラスな人の横顔が見えて、ついつい和んでしまいます。
1作品で2回楽しめるうえに、連作が並んだ時の迫力は圧倒的。
しかも、宮廷画家なので、仕えている皇帝を賛美するモチーフや文字をきちんと織り交ぜていたりして、解説を聞くとさらに深く楽しめる。
「奇想」という言葉はぴったりなんだけど、それで片付けるのがもったいないくらい、いろいろな視点で楽しめる作品ばかりでした。
今回の目玉だった「四季」と「四大元素」という連作の絵はもちろん最高でしたが、個人的なお気に入りは「司書」
「生涯50冊以上の著作を残して、質より量で評判となった残念な人」をモデルにして、皮肉った作品だそうですが、
解説を聞かなくても、モデルをバカにしてる感が伝わってくるのがすごいなあ!と思い…。
でも、なんかちょっと憎めない感じもするんですよね。
風でペラペラめくれていきそうな頭がバカっぽくてイチオシです。
この後原宿に移動してもう1件、太田記念美術館という浮世絵専門の美術館で、
月岡芳年という浮世絵師の妖怪画の特別展も見てきたんですが、こちらはかっこよかった!!以外に語ることがなく…。
特に浮世絵に詳しいわけじゃなく、他の浮世絵師との違いってなに?って聞かれるとよくわからないんですが、月岡芳年の浮世絵が大好きなんです。
以前も、特別展を観にきたことがあるんですが、かっこいいんですよね。
かっこいい以外に言葉がないんですよね!詳しいことはよくわからないけどかっこいいんですよね!!
すでに見たことある作品も、初めて見る作品もさまざま展示されてましたが、感想としてはやっぱり「かっこいい!来月の第二弾も観たい!」です。来月も観たい!
そんな感じで今月もアートなブログになってしまいました。
次回のアートブログはブリューゲルのバベルの塔展か月岡芳年展再びで予定は未定です!
それでは!