高井です。今日はまずはこの本について。
『反応しない練習』 草薙龍瞬 KADOKAWA/中経出版
最近何気なく手にとったベストセラー。
題名にある「反応しない」とは「心」のことだ。
そう、これは簡単に言うと「際限なく求めてしまう心」に対する対処法が書いてある。
著者によれば、この「求めてやまない」心が全ての苦悩の元凶である。
求めさえしなければ、満たされない苦しさはないのだから。
心さえ反応しなければ、生きることはもっと楽になれるはずだ。
そしてこの背景には仏教的に言うと7つの欲(生存欲・睡眠欲・食欲・性欲・怠惰欲・感楽欲・承認欲)があるらしい。
特に現代社会では「承認欲」が大きな問題となる。SNSをはじめとしたネットはこの承認欲を中心に回っていると言っても過言ではない。
著者はこの「反応する心」に対処する処方箋を論理で示してみせる。
まず、僕が面白く思ったのは、「求める心」「反応してしまう心」を無くすのではなく(それは凡人にはできないのだから)
「理解すること」つまりそれがあることを認めれば、それから逃れることができるようになるという点だ。
端的に言えば7つの欲望を自分の内側から出たものとして認めさえすれば(反応する心を客体化)、
「あぁ、いま俺の心があなたの承認を求めているから苦しいんだな」って思えどこか他人事化できて楽になるはずだ。
それを明確にするために心の状態を「言葉で確認する」(言語化)の必要を説いている。
言葉には主観的な何かを客観的何かにする力がある。
そして仏教では全ての「判断」を、主観的な妄想として退ける。
ブッタは「正しさ」とは人それぞれ違うものだと理解した。
「確かめようのないこと」を追いかけても意味はなく、苦しみを解くのに役に立たないからだ。
結論は「人は人。自分は自分」
そうすれば、心は元気に入られるのだと。
読後、僕はすぐにバカボンのパパについて思いを馳せ、自分の本棚を探ってみたらこんな本が出てきた。
久しぶりにこの本を手にとってみたら、驚いた。
やっぱりバカボンのパパは天才だった。
少し紹介しよう!
そして最後はやっぱりこれだ。
もしかしたらたった一つの真理かもしれない。