社内ブログ2人目の殿堂入りを果たしたキャリアコンサルタントの臼井です。
連日の真夏日で熱い中、完全なる趣味の世界で
いつものように長く、暑苦しいブログを熱く書かせて頂きました!!
「地域創生」
という言葉を最近よく耳にする。
おかげさまで東海地区に根をはって、ビジネスを展開している
弊社も、雇用という分野で地域企業のサポートをさせて頂く機会を得て
僕自身も関わらせて頂いている。
仕事として関わりつつ、個人的な趣味の範疇で地方活性化を担って
欲しい存在がある。
それはJリーグだ!
地域活性化の起爆剤の一つになりうると思ってる。
実際、大都市とは言えない地方都市で、Jリーグを目指すべく
大物が野に下り、全国を目指そうとするクラブの存在が
注目を浴び、地域を活性化させようとしている。
Jリーグのすごさは、地域密着をうたいつつ、、コンテンツとしては
アジア戦略を加速させており、放映権をアジア各国に販売し、市場拡大を
目指しているところだ。(国内の露出をもう少し増やしてほしい)
昨年J2札幌がベトナムの英雄と言われたレ・コンビンが加入しベトナム国内
で露出が増え、欧州やメジャーリーグで、日本の報道陣が押し掛け、ジャンマネーが
やってくという現象が起きる可能性を感じさせた。
おらが町がアジアで注目を浴び、いつかは世界クラブ選手権に出てレアル・マドリード
と戦うという夢を持つことは理論上は可能だ。
地域に住みながら、まずはアジアの国を体感できる。この経験値は
子供たちにとって大きい!
地域に住みながら、世界を感じられる空間を提供できるのがJリーグの
魅力だと思っている。
もうすぐ夏の甲子園だが、母校に硬式野球部すらないけど、岐阜県のチームは
なぜか応援したくなるくらいだから、
自分の住んでいる町のチームが勝ち続ければ、それ以上に盛り上がるだろう。
そんなおらが町にサッカーチームがレアルマドリードや、バルセロナと世界一を
戦うにはどういうプロセスをたどるのか注目チームを実例として考えてみよう。
そのチームとは愛媛県今治市にあるFC今治だ。
人口15万の地方都市を拠点に現在四国リーグに所属しているクラブで
J1リーグを1部とするなら、5部リーグに相当するポジションだ。
ここのオーナーはなんと元日本代表監督岡田武史氏だ。
(画像はFC今治のHPより)
彼を中心にまずはJ3昇格をめざし戦っている。
今四国リーグ(8チーム所属)で1位になることが
4部であるJFLへ昇格するための近道だ。
JFL昇格のためには
全国地域リーグ決勝大会で決勝に残ることだ(上位2チーム昇格)
決勝大会に出られるのは12チームだけだ。
条件は
北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州の
9つの各地域リーグ(5部)で優勝すること。
リーグ優勝できなくても、全国社会人サッカー選手権大会のトーナメント
で勝ち抜けば、決勝大会の残り3枠に滑り込めばチャンスはある。
Jリーグを目指すチームにとってこの地域リーグ決勝大会を
勝ち残るのはかなり過酷であり、昇格の上で一番しんどいとも
言われているトーナメントだ。
ここの激闘の話は、7年前と少し古い本だが
「股旅フットボール」宇都宮徹壱著 東邦出版(2008)を
読んでいただければ体感できると思います。
ここを勝ち抜けばJFL(4部)へ昇格できる。
2015年現在4部リーグに相当するJFLは16チームで構成。
Honda FC(1,002人)
SP京都FC(410人)
鹿児島ユナイテッド(2,257人)
ソニー仙台FC(532人)
横河武蔵野FC(666人)
ヴェルスパ大分(414人)
アスルクラロ沼津(1,661人)
ヴァンラーレ八戸(737人)
ホンダロックSC(409人)
ファジアーノ岡山ネクスト(566人)
MIOびわこ草津(572人)
栃木ウーヴァFC(735人)
FCマルヤス岡崎(431人)
奈良クラブ(2015昇格)
FC大阪(2015昇格)
流経大ドラゴンズ竜ヶ崎(2015年昇格)
※観客動員はFootballGEIST(2014年度)より参照
JFLはJリーグ入りを目指すチームと、実業団チームの混合で
Jを目指すチームが実業団チームに苦杯をなめる歴史が幾度となく
繰り広げられた激戦のリーグだ。
J3へは昇格条件が厳格に存在する。
強いだけではなく、昇格には様々な条件が必要になるのだ。
J3 昇格条件
・J3ライセンス(ユースなどの下部組織を1つ以上有すること。
・監督はS級ライセンス所持義務、プロ契約3人以上)
・J3スタジアム要件クリア(5000人以上収容のスタジアム)
・4位以内(Jリーグ百年構想クラブ上位2位以内)
・平均観客動員数2000人以上
・年間収益1億5000万以上、債務超過でない事
大まかな昇格条件だが、平均観客動員数が意外ときつい。スタジアムも
お金がかかる話でハードルは高い。
J3を目指す鹿児島が1試合平均2257人(2014年)、沼津で1661人、八戸は737人
実業団のHonda FCで1002人、横河武蔵野で666人というのが現実。
このハードルはJ3に上がりたいチームを苦しめているといわれている。
そしてこのリーグの怖いところは恐怖の降格がある事だ。
15位・16位は地域リーグ(5部)へ降格
地域リーグ決勝大会1、2位チームの昇格
一度落ちると簡単に戻れない地域リーグへの逆戻りだけは避けたい!
それでも無事J3へ昇格すると
2015年現在J3は13チームで構成されおり
ここで戦うのです。
チーム名 (1試合平均観客動員)
グル―ジャ盛岡(1,382人)
プラウブリッツ秋田(2,070人)
福島ユナイテッドFC(1,261人)
FC町田ゼルビア(3,415人)
YSCC横浜(953人)
SC相模原(2,845人)
AC長野パルセイロ(5,032人)
カターレ富山(2,972人)
藤枝MYFC(1,039人)
ガイナーレ鳥取(1,820人)
レノファ山口(3,596人)
FC琉球(1,893人)
U-22選抜 (-)
※観客動員はFootballGEIST(2014年度)より参照
J3で2位以内になることで次のカテゴリー
J2へ昇格が現実のものとなる。
しかし
J2昇格にはJ2クラブライセンス保有が条件
1位は自動昇格、2位はJ2の21位と入れ替え戦だ、
J3は降格が現状ないのがクラブにとってはありがたい。
J2クラブライセンスの認定条件として
競技場の収容人数がJ2は1万人以上(J1は1万5000人以上)
ユースチーム(U-18、15、12、10)を所有
平均観客動員3000人以上(J2昇格条件)
などが代表的な条件である。
一気にハードルがあがっているが、降格がない分、ここで
基盤を築き、J2へ望みたい。
J3で3000人以上の平均観客を動員するのは昨年実績で
長野(5032人)、山口(3596人)、町田(3415人)の3チームだけだ。
YSCC(957人)、藤枝(1039人)とJFL並みのチームも存在する。
J2のハードルはソフト、ハードともにかなりハードルが高い。
ここでどれだけ地力をつけるかが、重要になる。
ここまででもいろいろな地域にサッカークラブが存在している。
そのほとんどが地方というのが特徴だ。下位リーグであればあるほど地域のクラブが多い。
シーズン中は、500人~6000人が集まる場を地方で提供しているのだ。
地方都市では数千規模があつまるイベントそのものが祭りになる。
故郷を離れている人が故郷を想うきっかけも提供しているのである。
事実J2のFC岐阜は、経営危機に瀕していた時、Jトラストという企業の
社長の故郷が岐阜ということで、個人マネー含め提供してくれたことで
危機を脱し、GKで元日本代表の川口能活や、監督にラモス瑠偉を招へいし、
自社のホープを社長として送り込むなど郷土愛に救われた
事例も出ています。
そして戦いの場は元J1チームがひしめく大混戦のJ2へ舞台を移します。
ここからはTVの露出も増えるので地元がさらに
盛り上がる可能性が高まります。
僕自身も福岡市勤務時代に、FC岐阜の試合を見るためにアビスパ福岡戦を
見に行きました。
故郷とは遠くにて思うものでもあるのです。
次回はJ1、J2編です。