こんにちは。クマガイです。
もうすぐ春ですね。
営業しかやれないから営業志望で就職して早3年。
なんとかやれています。
営業大変だと思っている人のために、今日は私の体験談(番外編)を。
大変なだけではありません、たまには面白いこともあります。
【ある日の出来事①】
私は名古屋市内の某企業のアポイント前、
ビルの前で時間になるのを待っていました。
すると目の前で、たくさん荷物が入ったレジ袋を持ったおじいちゃんが転倒。
コンクリートにそのまま顔面を打ち付けてしまい、
つきどころが悪いために、おじいちゃんは指やおでこから出血しています。
痛そうだったので、すぐさまおじいちゃんに声をかけ、
絆創膏やティッシュを差し出しました。
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だよ、すまないねえお嬢さん」
「ごめんなさいね、私ティッシュと絆創膏くらいしか持ってないもんで、
あんまり手助けにならんけども」
「いやいや、助かったよ、ありがとう」
するとおじいちゃんは
「何かお礼をしないと。そうだ、その中に餃子が入っているから、あげるよ」
と言ってきました。
ぱっと見るとレジ袋の中には、餃子2箱とイチゴが2パック。
どうせならイチゴがいいなと思ってしまいましたが、
おじいちゃんが、餃子あげるから、というので餃子をもらいました。
そのうちのひと箱を受け取りましたが、まあ、
その餃子はまあまあにおいがすごい。
「ありがとうございます、すみません、私大したことしてないのに」
「いやいや、いいんですよ、助けてもらったもんでね、
じゃあ、帰りますわね」
「大丈夫ですか?歩けますか?荷物持ちましょうか?」
「大丈夫ですよ、家はすぐそこなんで。じゃあ」
「餃子、ありがとうございました。お気をつけて」
気持ちは嬉しいけど、
うーん。餃子…
さすがにアポイントがあるので、餃子をそのまま持っていけないと思って、
カバンに入れました。
餃子のにおいがすごいのではないかとずっと気にしていました。
会社に戻って自席に座ると
足元から…足元に置かれたカバンの中から
やっぱり餃子のにおいが。。
気になるのでその日は終始リセッシュを吹きかけて過ごしましたとさ。
どこの餃子だったんだろうか…
ちなみにこのときに訪問した企業はこの後しばらくしてから、
新しい取引先となりました。
【ある日の出来事②】
その日はあまりに寒かったので、歩いて10分の距離を、
市バスで移動しようと思って、バス停で待っていました。
周辺に住宅も多いので、ジモト民がちらほらやってきました。
私は携帯片手に、ちらほら時間を確認。
まだだな~と思っていると、おばあちゃんが話しかけてきました。
「今日は寒いねえ。ここのバス停は一年に一度くらいしか時間通りに来ないもんだから、今日もきっと来るの遅いよ。いつも5分は遅れてくる」
「寒いですねー、そうなんですか。私めったにここのバス停使わないので。しらなかったです」
「まあ、バスが来るまで、これでも舐めておきな」
と、おばあちゃんは飴玉を1つくれました。
「ありがとうございます。いいんですか、いただいちゃって。でもすみません、私何もお菓子もってなくて」
「いいだよ~、これで何か足しになればねえ。バスが来るまでもう少し待ってね」
そのおばあちゃんは知り合いを見つけたのか、すぐに他の人と話していました。
「今日もバス遅れてくるだろうねえ、時間通りに来たことないじゃない」
「そうねえ、いつも遅いもんねえ」
ところが。
バスは時間通りに現れたのです。
「あら。珍しいね、今日は時間通りに来たわね。
ほんと、めったに時間通りにこないのに。
今日はなんだかいいことがありそう、バスが時間通りに来ただけでラッキーよ」
と、知り合いらしき女性と上機嫌で話すおばあちゃん。
私にも話しかけてきました。
「あなた、良かったわねえ。ここのバスはほんとに時間通りに来ないから。
10分遅れとか普通なのよ」
さらにおばあちゃんは、
「あなた、寒いところずっと待ってたもんで、どうぞ先に乗ってちょうだい」
と私に乗車順を譲ってくれました。
乗車してすぐにおばあちゃんにもらった飴をなめました。
楽しそうに同じことを他の人にも話すおばあちゃん。
その後、おばあちゃんは、エアロビに向かったようでした。
私は特にお礼はできなかったですが、
なんだか心がほっこりしました。
仕事に一生懸命になるのもいいけど、
どんなときも、気遣いを忘れない人でいようと思いました。
営業してるとこんな面白いこともあるかもしれませんよ!!(笑)