こんにちは、不破です。よろしくお付き合いをお願いします。
先月話題になったオリンピックエンブレムのニュースは、デザイン業にかかわる人としては、ちょっと興味深く見ていました。
あのエンブレム自体が本当に盗作であったのかどうかは、作ったご本人にしかわからないことだと思うので置いておきますが、こんなにもいろいろと詮索されてしまったのは、あのデザイン自体が多くの人にあまり受け入れられていなかったからじゃないかなあと勝手に思っています。
(もちろん、シャープでかっこよくて好きだった!という意見もあるだろうと思います)
Twitterなどのネット上で、自分だったらこんなデザインがいい!と、いろいろな方が「私の思うエンブレム」を描かれて、評判の良かったものがまとめられた一覧みたいなものを見たところ、
結構華やかで、わかりやすく日本とか和のイメージを取り入れている物が多かったので、多くの人の思うエンブレムのイメージとちょっと違ったのかなあ、と。
もちろんその意見がすべてだとも思いませんけどね。
オリンピック招致のロゴに似た雰囲気のものが多かったので、既にある良いもののイメージは強いんだなあと思いました。
で、そんな一連のニュースを見ている中で見つけた記事がありました。
アートとデザインの違いは? -webクリエイターボックス-
http://www.webcreatorbox.com/webinfo/art-design/
書かれているのは2010年なので古い記事ですが、このニュースに絡んで改めてシェアされていました。
おおお、私の思っていることが書かれている!(5年前に!)と読んで感動したとともに、
デザインという仕事に携わる人間として肝に銘じておきたいポイントが詰まった記事だなあと感心しました。
ユーザーあってのデザインであって、ひとりよがりではダメなんですよね。
今作っているものが、どんな人が対象でどんなものが求められ受け入れられるのかを一番に考えなければいけないと、とても基本的な事だけど大事な事を改めて考えさせられました。
見た目をどんなにカッコよく作れても伝わらなければ意味がないんだ、と日ごろ作っている物とその姿勢を振り返るいい機会になりました。
ところで。改めて見てみると、東京オリンピックのロゴはシンプルの極致で文句無しですが、長野オリンピックのロゴって流麗で素敵でしたね。
ロゴの横に4,5匹いた謎のキャラクター(後から検索したら4匹でした!)の下敷きを使っていたのも、中学生の頃の良い思い出です。
新しいエンブレムは、注目度も期待も高くなっていますし、良いものになるといいですね!
写真が無くて寂しいので、先月末に夏休みをもらって長良川薪能を観に行った時に撮った、岐阜グランドホテルのロビーにあった鵜飼の鵜・菊乃ちゃんです。
会場までの道のりと帰り道は車の中から数メートル先も見えないくらいの土砂降りだったのに、演能時間の間(かなり時間押してましたが)だけ奇跡的に晴れていたという、日頃の行いが良いんじゃない!?と思いたくなるよい一日でした!