名大社 スタッフブログ

2021年11月の記事一覧:

着物の魅力

こんにちは、不破です。
めちゃくちゃ久々に着物を着たので、今回は、着物について書こうかなと思います。

相変わらずお能のお稽古は続けている私ですが、普段のお稽古の時は「普段着に足元だけ足袋」というスタイルなので、着物を着るのはいわゆる本番、発表会の時だけです。
学生の頃はそんな発表会が年に2-3回、社会人になってからも少なくとも2年に1回はそう行った機会に恵まれて、その度に着物を着ているので、それなりに着慣れてはいると思うんですが、
たまーに美容室などで着付けをしてもらうと、足袋を履いた瞬間に「あ、着物着慣れてますね!」と言われたりして「いいえ!足袋履き慣れてるだけなんです!」と思ったりします。

着付け教室に通った時期もありましたが、先生と助手さんの仲が険悪すぎて嫌になり挫折…。
結局、祖母に教えてもらって、ひとりで着れるようになりました。
お能の時は袴も履くので、袴の着付けとそれ用の帯の結び方は自分の師匠に教えてもらいました。

↑袴を履くと中が多少綺麗じゃなくてもなんとかなるので楽です

そんなわけで、一般的な女性の着物の帯は適当にしか結べません。
そこをちゃんと結べるようになりたいところなんですが、実践しないと忘れちゃうのでなかなか覚えられない。
覚えるくらい着物を着て出かけると良いんですが、実際着物を着て行く先は無いんですよね…。

着物って、めちゃくちゃ合理的なんですよね。
まっすぐな布からまっすぐ裁断してまっすぐ縫えば出来上がり、仕立て直すこともでき、サイズ調整もでき。
ちゃんと着付けていればトイレも楽だし、崩れることもない。(私は袴を履いていてもトイレに行けます…)
帯や小物でアレンジも楽しめる。懐と袖にはそこそこ物も入れられる。
難点は、現代だと洗濯にお金がかかるところでしょうか。
いや、そもそもモノが高いところか…。
幸い、母や祖母の着物があるので、もっと着たい!…と思うんですが、実際着物を着て行く先は無いんですよね…。

たたむとぺったんこになるところも、着物はすごい。
 
畳み方は一見めんどくさそうですが、折り目縫い目に合わせて畳んでいくだけなので、よっぽど間違いません。
ぺたんこにできて、他の着物重ねてもあまりかさばらずにしまえた時は、なんだかすっきり。

これからもコンスタントに着物を着る機会をもちたいな〜と思いながら、干して綺麗に畳んでおきました!

旬の話

こんにちは!ニムラです。

 

突然ですがクイズです。

秋の果物と言えば何でしょう?

 

 

・・・・・・・

正解は「柿」です。

柿のアイコンイラスト/無料イラストなら「イラストAC」

・・・・・・・

アルファベットで書くとKAKI

名前にAKI(秋)が入っているからです。

ということで本日は柿ブログをお届けします。

 

個人的好きな果物ランキングでも上位常連の柿。
(ちなみにダントツ1位は梨です)

生産量のトップは和歌山県。

全体の20%のシェアだそうです。

愛知県も幸田町の筆柿が有名です。
道の駅の名前にもなってます)

柿の栄養価はすこぶる高く、
「柿が赤くなると医者が青くなる」
なんてことわざにも使われるほど。

頼もしく美味しいのに秋しか会えない存在。
まさに、メルティーキッスのような限定感。
ガッキーと柿(カッキー)なんか似てる…
偶然の一致にしては出来すぎです。

 

それはさておき
柿をテーマにしたのには理由がありまして。

実はちょうど今日。
富山の友人から「あんぽ柿」が届いたのです。

以前ブログでも書きましたが
東京のIT企業で10年間SEとして働き、
その後大学時代に過ごした富山県にIターン。

あんぽ柿とぶどう農家として第二の人生をスタートした男です。

着実に農家として力をつけながら
クラファンやネットショップもサクッと活用。
いよいよ生産者として販売を始めました。

脱サラした友人がどんな思いで作った柿なんだろう…
そんなことに思いを馳せながらポチっと注文。

そして届いたのがコチラ↓

ブランドロゴにもこだわりを感じます。
HONDA+ANPOでHONDANPOだそうです。

まず驚いたのはサイズです。
デカい。とてつもなく。
干し柿ってもっと小さくないか…

昔のバラエティーっぽく比較するとこんな感じ↓

梱包のラベルに生産者として友人の名前が。
なんだか嬉しい気持ちになります。

せっかくなので温かいほうじ茶を入れて。
いざ実食!

甘い!そして蜜がスゴイ!
普通の干し柿と全然違う。
すごくジューシーで、羊羹みたいに感じます。
めちゃおいしいです。

友人によると、
この時期はあんぽ柿の乾燥の具合に合わせた生活で、
出荷調整が深夜までかかることもあり、睡眠不足だそうです。
それでも喜んでくれる人のために頑張っています。

こんな風に生産者を思いながら食べたこと今まで一度もなかったなと。
単純に腹を満たすのとは違う。
なんだか心が満たされるような。

コロナで外食が出来ず。食事も黙職で。
食べることがどこか機械的になっていました。

でも、こんな時代だからこそ。
作り手の気持ちとか、こだわりとか。
そーゆうことに少し思いを馳せてみるのも良いなと。

そんなことに気づかせてくれた友人の柿でした。
ありがとう!ごちそうさまでした。

時期がきました

 

こんにちは。水谷です。

秋も深まり、紅葉を見に行くにもいい時期となりましたね。

朝晩冷え込んできました。体調にはくれぐれもお気を付けください。

 

本日11月11日。

今年も残すところ50日。早いものですね。

コロナ騒動に踊らされ振り回されて年となりそうです。

 

そろそろ来年のカレンダーをどうしようかと考える時期になってきました。

私は拘りとか全くありませんが、お好みの物をお使いの方もいらっしゃいます。

毎年、業者さんに卓上カレンダーくださいとお願いして、

用意していただいている物もあり、

そろそろ連絡しようかなと思い出した今日この頃です。

 

私の仕事的には、そろそろあの業務を始めなくてはなりません。

年末調整です。

他の会社様ではすでに始められているかと思いますが、

時期が来たので始めましょうか。

今年は大きな変更点がなさそう(検索した程度です)なので、のんびりしていました。

 

年末調整の業務って会社で行うべきものなのかな?と思うことがあります。

IT化が進み、楽にならないかな?

あわよくば一人一人が入力するだけですべて完了するような仕組みができれば、

毎年同じような業務がなくなって他のことに取り組めるのにと思ってしまいます。

 

私の担当する数は限られているので、少々無理をすれば片付けられますが、

人数の多い会社となれば、チェックにも時間がかかることでしょう。

いつか自動化されることを期待したいですね。

実現する頃には、私もその業務を行う場にいない年になっているかもしれません。

 

そのような願いを持ちながらも、まずは今年の業務をきちんと行うことだけですね。

では。

気まぐれねこ

こんにちは、重野です。
宜しくお願いします。

重野家のねこ、お外に出る時は抱っこされてるか、
リードをしていぬみたいにお散歩派なんです。
要はイエネコ。

かなーり前に一緒にいた歴代のねこたちは出入自由。
物心ついた時には、ねこ専用の出入口が作られていました。
いつの頃からか、夜に外に出すことを良くない!
と家に留める親に対し、自分の部屋から(屋根に)出してあげて
夜中ににゃーにゃー騒いで、起こされて帰ってくる。
ってことをコソっとしていた自分にとっては。。

うーーん。なんですが。
ねこの安全のためです。
今やネコ飼いには当たり前とか。(たしかに。)

きたない?笑
かもしれないですが、自力で温めた真冬のポカポカ布団に、
冷え冷えのネコさまが入ってくる。
ちょっとの辛抱なんです。
モフモフ、ポカポカ。と言う記憶。。

先日、実家に帰った時。
開口一番言われたのが、ネコ逃げたで、おらんでね。

-実家に帰る楽しみの一つが、無くなってしまいました-

えぇぇぇぇ!
どこいったの?
逃げたってなに?

隙をみて、外出ちゃったわー。
お腹空いたら帰ってくるよ。前もあったから。
お隣の家の間にいるよ。

。。。。

(どこにいるかわかります?)
私が呼んでも目線を合わせてくれるだけ。

ねこは、気まぐれです。かわいくて仕方ありません。

思い通りにいかないことも、
それもまた傲慢にならないための教えだと、
我が家のねこさまに感謝です。

以上、11月のブログです。では!

11月は盛りだくさん

こんにちは、冨田です。

 

11月になってもまだまだ暖かい日々が続いていますが、

愛知県では各地で紅葉が見ごろになってきたそうです。

 

そんな秋になった11月の名大社のイベントは・・・

11月20日(土)

◇2,023卒向け◇

出会いの場 東海イベント

会場:TKP名古屋駅前カンファレンスセンター

詳しくはコチラから!

 

11月26日(金)・27日(土)

◇社会人・既卒向け◇

転職フェア

会場:ウインクあいち

 

11月28日(日)

◇社会人・既卒向け◇

転職フェア三重

会場:じばさん三重

 

11月28日(日)

◇2023年卒学生をはじめ全学生◇

名大社 ジモト就職応援フェア × DISCO キャリタス就活フォーラム

会場:吹上ホール

 

と11月もイベントを多数開催します!

 

特に11月28日は久しぶりの転職フェア三重を開催するだけではなく、

地元に強い名大社と大手企業を広く知るDISCOさんがタッグを組んで、23卒を中心とした学生の就活スタートダッシュを応援するべく共催イベントを開催します!!!

 

昨今のニュースではコロナの感染者数も減少し、少しずつリアルイベントも他社含め開催が増えてくると思います。

もちろん、それでも感染対策はしっかりと徹底して運営しますので、

学生の方も転職の方も多くの人が来場いただければと思います!

運動不足解消?

こんにちは、神谷です。

スポーツの秋。
みなさん、体動かしていますか?
私はあいかわらずのウォーキングのみ。
運動不足、解消しなきゃ!と思いつつも、
何か始めることのハードル、続けることの困難さ。
できない言い訳はいろいろと出てきます…

ならば普段の家事の中で、
少しでも運動した気分になれることを!
ということで、私がほぼ毎週末やっていること。

拭き掃除です!

まずはベランダの網戸。
できるだけ腕を大きく動かすことを意識します。
網戸2枚では効果は期待できないですが、
これはウォーミングアップ。

続いて、掃除機のあとの床拭き。
床の雑巾がけは、けっこう体力使いますよね。
やり方によっては腕だけでなく足腰も使うので、
いい全身運動になります。
寒い時期でも、じんわり汗が出てくるくらい。
これでちょっと体を動かした気分に。
掃除の後は体も気持ちもスッキリするので、
達成感と満足感も味わえます!

とは言え・・・

今日は掃除したくないな、面倒だな、
という日ももちろんあります。

そんな時は、あるお掃除好きのタレントさんが
テレビで話していた言葉を思い出します。

「掃除したくないときは、まずはテレビを拭く。
そうするといろいろ気になりだして、体が動いてくる」

気乗りしない時、私もこれを試していて、
テレビでも何でも、何かちょっと始めてみると、
意外と掃除モードになることは多いです。
それでも体が動かなければ、その日はお休み。

と、こんな感じでゆるーく家事運動?やっています。

このくらいで満足するなんて甘い!
と言われそうですが…
掃除に限らず、家事全般、
けっこう重労働なんです!と主張。
と同時に、運動不足であることには違いないので、
無理なく楽しく続けられることを、
工夫して増やしていければと思っています。

では。

中京テレビにて番組収録に行ってきました!

おはようございます!
本日は営業の近藤が担当します!

先日、普段お世話になっている中京テレビさんへ訪問させていただきました。

今回なんと、毎週木曜に中京テレビで放送されている「喫茶ソルセオ」という番組に出演させていただきました!!
喫茶ソルセオは、お笑い芸人の「カミナリ」さんが出演する10分ほどの番組です。

番組の設定は・・・、
「カミナリ」のお2人のうち、ツッコミ担当のたくみさんが喫茶店のマスター。
そこに悩みを抱えてお客さんとして来店するボケ担当のまなぶさん。
「喫茶ソルセオ」のマスターたくみさんは、お客さんの悩みを解決してくれるという、なんとも家の近くにあったら常連になってしまいそうなお店(笑)。

今回は、ふとしたきっかけで転職を考えることになったまなぶさんの悩みを解決する為、
名大社の転職フェアを紹介するという流れで、次回11月26日・27日転職フェア名古屋会場、
11月28日転職フェア三重会場のご案内をさせていただきました。

テレビ番組に出演すること自体、初めてで、
テレビ局のスタジオで収録するなんて、芸能人みたい!!ということでかなり楽しみにしていました。

収録の本番前、リハーサルでは優しくスタッフの方が案内していただき、
スムーズに終了。


本番は、自分が噛んでしまい、Take2もありましたが、無事15分ほどで終えることが出来ました。

収録後、ほっとして記念で一枚。


撮影してくれたのは、付き添いで来てくれた二村さん。

その後、「テレビ局にせっかく来てくれたので!」という事で、
いつもお世話になっている中京テレビ営業担当の福島さんの案内で、報道フロアを見学させていただく事に。
普段入ることの出来ない、テレビ局の報道の現場。
普通の会社にはない、独特な雰囲気と緊張感が印象的でした。

平日夕方に放送されている、「キャッチ!」のセットで記念に1枚。


恩田アナ、石橋キャスターになった気分でした(笑)

私が出演する「喫茶ソルセオ」の放送予定日時は、11月18日(木)24:54と遅い時間ですが、
もしタイミングが合いましたらご覧いただけると嬉しいです!!

「カミナリ」のお2人からは快くサインを頂き、大切に会社で保管させていただこうと思います!

最後に、このような番組出演の機会を頂けた、中京テレビさんには心より感謝いたします。
今後とも何卒よろしくお願い致します!

これから公開&オープンする気になるモノ!

こんにちは!

社会人5年目のコノシマです。

 

 

コロナの状況も落ち着き、

このまま外食や旅行が気軽にできるようになり、

またブログでご紹介ができるようになれたらなぁと思う今日この頃です。

 

 

さて今回は今年も残り2ヵ月を切ったということで、

これから来年に公開&オープンするモノをご紹介します!

気になる番組:「バチェラー・ジャパン シーズン4」

11月25日から配信開始!

「バチェラー・ジャパン」とは、成功を収めた1人の独身男性=バチェラーの

たった一人のパートナーの座を勝ち取るために、

性格もバックグラウンドも異なる複数名の女性たちが競い合う「婚活サバイバル番組」です。

詳しくはコチラ

 

今までの全シリーズとバチェラーの女性版「バチェロレッテ」も

全て見てきたので今回も楽しみです!笑

 

気になるアニメ:「平家物語」

2022年1月放送開始!

琵琶法師により語り継がれ、後世の文学や演劇に大きな影響を与えた大古典『平家物語』。

《監督》山田尚子×《脚本》吉田玲子×《キャラクター原案》高野文子×《音楽》牛尾憲輔による初のTVアニメ化です!

詳しくはコチラ

この予告を見て、映像美もさることながらメッセージ性も強く感じ、

絶対見たい!!!となりました笑

 

気になるテーマパーク:「ジブリパーク」

2022年秋オープン!

皆さんもご存じの通りスタジオジブリ作品の世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」が、

愛知県の愛・地球博記念公園に誕生します!

公式サイトはまだありませんので詳しくはコチラ

 

2022年秋にオープンするのが「青春の丘エリア・ジブリの大倉庫エリア・どんどこ森エリア」


2023年秋にオープンするのが「もののけの里エリア・魔女の谷エリア」

この夏、ジブリの大博覧会にもこっそり鑑賞し

社内にもジブリを普及しようとしている私にとって

ジブリパークほど楽しみなテーマパークはありません…!

早く2023年のもののけ里エリアに行きたいです!!!笑

 

 

いかがでしたでしょうか?笑

少しずつではありますが、

明るい話題も増えこれからを楽しみに過ごせるようになり始めました!

皆さんのこれからのオススメは何ですか??

話す機会あればぜひ教えて下さい◎

 

 

以上、コノシマでした~!

 

 

 

嫌われた監督

昔ある番組で、確か楽天を辞めたばかりの野村克也と、まだ中日の監督だった落合博満が対談しているものを見た。
そこでの会話は対照的だったことを鮮明に覚えている。
野村は、野球は頭のスポーツであると明言し、ID野球と呼ばれ、選手全てにそれぞれのポジションで必要な考え方、戦略、戦術を教えた。選手には日々ミーティングを課し、言語化し、その上での合理的で効率的な練習、試合をさせた。
一方で落合は、プロに必要な体力と技術は日々の練習からしか生まれないと言い、選手にはとにかく長い時間の練習を課した。通常のキャンプなどは4勤1休が多い中、6勤1休を行い、試合後のミーティングもほとんどしなかったという。
野村は、ドラゴンズの練習の長さに、それは昔の野球だよ、と言った。
落合はむしろ昔の野球を今の野球に取り入れるべきだと思っていると返した。
いま野球選手が練習しなくなったのは、野村が頭を使った野球をしろ、と言い始めたからだとも言った。
当時は野村克也の方に親近感を覚え、落合監督は古い根性論を言っているように見えた。
しかし、どうも僕は大きな誤解をしていたみたいだ。

『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたか』文藝春秋 鈴木忠平著

『嫌われた監督』このタイトルは秀逸だ。
これは野球に関して、人並外れた目と技と考え方を持った天才が、監督としてどんどん周囲に嫌われていく8年間の話だ。
人は僕が知る限り、周囲に好かれ愛されることを望む生き物だ。
しかしこの本での落合は戦略的に、意識的に、狙って嫌われていくように見える。
そうする目的は、ただ一つ。すべてはチームが勝つためだ。
ただ相手チームから1点でも取ったら、計算できる守備を固め、最小失点で抑え、僅差で逃げ切って勝つこと。落合の考える勝利ということは、そういうことだ。
ゲームの面白さ、人気、ドラマやロマン、人情、信頼…。
本来野球には、そういった多くのものが試合の勝敗以外に含まれているものだ。
しかし落合にとって、それらは勝敗には余計な雑味なのだ。
リーグ優勝も日本シリーズでの勝利も、そういう余計なものをできるだけ削ぎ落とすことでしか実現できない、
落合はそう確信しているように見える。
「スポーツは強いものが勝つんじゃない。勝ったものが強いんだ」(133p)
「なぜ、誰よりもバッティングを追求してきた男が、これほど打撃の可能性を信用しないだろうか…。宇野はそれが疑問だった」(141p)

落合監督はチームに、組織に、言葉や感情を必要としなかった。
「荒木にも他のどの選手に対しても、落合は「頑張れ」とも「期待している」とも言わなかった。怒鳴ることも手をあげることもなかった。怪我をした選手に「大丈夫か?」とも言わなかった。技術的に認めたものをグランドに送り出し、認めていない者のユニホームを脱がせる。ただそれだけだった」(371P)

この本は、単なるドラゴンズや野球についての内容だけではない。(その観点でも十分面白いけど)
個人と組織。感情と論理。言葉と沈黙。プロフェッショナルとは何か。勝つこととはどういうことか。
などなど非常に多くのことで、落合は世間的には反時代的で逆説的な方を選んでいる。
その上で落合のやっていることが輝きを持つのは、それは昔はよかったとか、反動的価値とかではなく、ある種の本質的なこと。人間理解に通じているように感じるのだ。この本は、そういう示唆に富んでいる。
特に僕が触発されたのは、教えるとはどういうことか?について、落合は何か当たり前だが重要なこと示している。
それは本当の意味では、人は人に教えることはできない、ということだ。
「なんでみんな若いやつを使え、使えって言うんだろうな?与えられた選手ってのは弱いんだよ。何かにぶつかれば、すぐ潰れる」(228p)
「ひとりで考えて練習しなかったか?誰も教えてくれない時期に、どうやったらいきなり試合のできる身体を作れるのか。今までで一番考えて練習しなかったか?」(409p)
「吉見は…誰かに与えられたものではなく、落合の言葉に心を穿たれたあの日から、自分で勝ち取ったものだ」(263p)
ただ自分で勝ち取る(自ら習得する)以外は、人は学ぶことはできないということだ。
僕はそう解釈した。
面白い本は、読後に様々な思考と内省を促してくれる。これはそういう本だ。

以上、高井でした。

 

 

2017年アメリカの旅|ロサンゼルス編

安田です。

前回の続きです。

 

1週間お世話になったホテルのシャトルバスに乗って空港へ向かいます。

名古屋市営バスの2/3ぐらいのサイズでしたが、乗っていたのは私の他にパイロットの制服を着た中年の男性2名のみ。

 

 

僕の恰好から察したのか『DCには観光で来たのかい?』と尋ねられました。

「そうです。スミソニアン巡りが主目的。でもアーリントン墓地で第二次世界大戦の戦没者にお参りするためでもあります。」

パ『おおお、そうなのか!本当にありがとう!!』彼のテンションが急に高くなりました。

この国の軍人に対する敬意はものすごい物があります。

空港では「あなた方のアメリカに対する貢献に敬意を表します」というアナウンスを何度も耳にしましたし、様々な施設やサービスで軍人だけが特別な特典を与えられていました。

 

 

閑話休題。

先程のパイロット氏は元空軍勤務で韓国に駐留しており、娘さんは今も韓国の大学に通っているのだとか。

ちょうど金正恩が核かミサイルの実験をした直後だったので、不安だよね~と雑談していました。

「ちなみにどちらの航空会社にお勤めで?」

パ『サウスウェストだよ』

「あなたの会社、マーケティングの本とかでよく見るよ!!すごい!!一回乗ってみたいのよ!!」(でもごめん!今日はデルタなんだわ!!!)

 

 

空港で昼食を済ませ、暇なので新聞を買って読んでいたところ、ふと広告に目が行きました。

まさかこんなところでUFJの広告を目にするとは。

日本を発って約1週間、久しぶりに実家のような?安心感を感じました。

 

 

さて日本ではまず目にすることのないボーイング757型機に乗り込み、ロサンゼルスを目指します。と言っても僕は寝てるだけですが。

 

 

チケットを取ったときは全然気にしていなかったのですが、アメリカって東西海岸を行き来するだけで6時間もかかるんですね。

ただ時差の都合上、西向きに飛ぶと時刻は3時間しか進みません。なんだかクラクラしてきます。

 

大体寝ていた気がします。寒すぎてキャビンアテンダントの方が通る際に…

「すみません、毛布って借りられたり…」『ないわよ!』

だよね~~~~

 

 

ともあれ無事ロサンゼルスに到着。今度は遅延なく、定刻通りでほっとしました。

たしかこの時点で午後8時ぐらいだったのではないかと思います。とりあえず空港近くのホテルに移動します。

ホテルのシャトルバスに乗り込みます。

3列シートで、隣お二人はかなり高齢なアジア系のご夫婦でした。

自然に雑談が始まります。

 

 

「どちらから?」

おばあさん『実はここに住んでるのよ。旅行の帰りだけど、今日はホテルに一泊ね。あなたも旅行?』

「はい、日本から来ました。」

おばあさんは目を丸くして『まあ』とだけ言って、とても優しそうな柔らかな声で「ひい、ふう、みい、よ、いつ、む…」と日本語で10まで数え上げ、続いて、記憶が曖昧ですがおそらく「夕焼小焼」の出だしを歌ってくれました。

 

「えっ、どうして。日系の方ですか?」びっくりして咄嗟にそう言いましたが、なんとなく発音が日本人のそれでない気がして、少し違和感を覚えていました。

おばあさんはご機嫌な様子で少し笑って、窓の外を見ていたおじいさんに声を掛け始めました。

 

 

聞こえてきた言葉を聞いて、少し後悔しました。

聞こえてきたのは、韓国語だったのです。

年齢を鑑みるに、おそらくは歌も数え方も旧植民地時代の教育で覚えられたのでしょう。

両国間には今も歴史問題が存在します。

 

 

はたしてお二人からどういう言葉が返ってくるのかと不安でしたが、

おばあさんとの話を終えたおじいさんは、流ちょうな英語で語ってくれました。

 

『私たちは40年前に韓国から引っ越してきて、衛星通信のエンジニアとして働いてきたんだよ。

アメリカに来た時は本当に大変だった。

でも今は引退して、国中を旅行してるんだ。日本から来たのかい。

韓国と日本はすぐ近くだね。懐かしい。』

 

40年前というと、朴正煕の独裁体制の頃でしょうか。

韓国の高度経済成長である「漢江の奇跡」があった頃だと思いますが、その多くは日本からの資金と技術に依るものであったはずです。

韓国の技術水準が決して高くなかったであろう時代にアメリカに渡り、衛星通信のエンジニアとして仕事を得たというのだから、相当に優秀かつタフな方だったのでしょう。

 

予想外のフレンドリーさに驚きつつ、

能力ある人がきちんと居場所を得て活躍できる社会、これが良い人材を惹きつけ、アメリカが持つ成長力の源泉なのだろうと実感しました。

 

 

さて、そんなこんなでホテルに到着。

写真をご覧いただければ分かるように、目の前にはヤシの木(のような南国っぽい木)。

気候が明らかに温暖になり、過ごしやすくなりました。

 

 

翌朝、現地の友人がピックアップしてくれました。

 

本当は僕が友人宅のエリアまで赴くつもりでしたが、

『地下鉄は危険だからダメ。こちらから迎えに行く』と言われ、ホテルで待つことになりました。

ワシントンD.C.とは全然違うんですね。

 

 

『とりあえず昼ごはんにしよう』シーフードレストラン予約してくれているそうで。ありがたい。

久しぶりにさっぱりした物食べられる~!と油断(?)しましたが、結局食べたのはこれ↓

これでもですね、なんだかフライドポテト以外の野菜をとても久しぶりに食べた気がしたんですよ(多分事実)。

肉以外のたんぱく質も、久しぶりに食べた気がします。美味しかった…。

 

 

どこに行きたい?と聞かれたので、即答しました。

「大学と博物館を見たい!」

 

超名門、カリフォルニア工科大学(通常:Cal Tech/カルテック)。

NASAの研究機関「ジェット推進研究所」もここにあります。

ジェット推進研究所って、映画「オデッセイ」で、地球側で頑張っていたエンジニアたちが所属していた組織です。

 

 

こちらはたしか南カリフォルニア大学。大学ランキングで上位に来る学校です。

写真にはありませんが、大学警察(アメリカでは自前の警察組織が認められています)のSUVも様々なところに止まっていました。とにかくスケールがデカい。

 

 

あとは何かの博物館に行きました。たぶん、ロサンゼルス自然史博物館だったと思いますが…。

 

 

 

 

夜は夜景の見えるレストランで食事…なんですが、ゆっくり回転していて段々景色が変わっていきます。

こういうの、日本にもありますよね~

 

 

↑アメリカの大手銀行ウェルズファーゴの大きなビル。

リーマンショックをテーマに卒論を書いたので、ウェルズファーゴは大変馴染みのある銀行です。

「本物!ウェルズファーゴってホントにあったんだ!」と周囲には理解されがたい興奮を覚えました。

 

 

帰途に見つけた建物。

このカッコよさで、市の図書館らしいです。すごい、、、

 

 

 

翌日。

お昼はなんか日本っぽい物が良い!と言ったらラーメンに連れて行ってくれました。

店員さんの中には日本人顔で、日本語出来る方もいました。引っ越してこられたのでしょうか。

 

(モノの写真撮り忘れました…)

味は日本で食べられるラーメンとあまり変わりませんでした。

これ以上濃くされても困るので、なんの不満もございません。

 

 

 

リトルトーキョー

 

見覚えのある社名ですね…

 

 

もしかしてあのヤマザキ?と思ったら、まさしくあのヤマザキでした。

フレンチトースト。

なるほど歩きながら食えと!

日本だとお行儀悪いですが、アメリカなのでまあ良しとしてください。(※食べ歩き用なのか持ち帰り用を意図した物かは不明です)

しかしこれ固い&甘い!(※批判ではありませんよ)

 

 

 

抹茶アイス。大好きなのでついつい食べてしまいます。

 

……が、もうちょっと経験から学ぶべきでした。

 

 

一見普通っぽいんですが、遠近法を勘案して手のサイズと比べていただくと、デカさが多少ご理解いただけるかと。

あと表面にめちゃくちゃ抹茶の粉を掛けられました。

アイスだけで充分味ついとるじゃん?!

そんなに粉掛ける必要ある???という疑問は湧きました(※批判ではありませんよ)。

 

 

柿の種

まさかこんなところで出会えるとは。

いやもうほんとに実家のような安心感。実家住まいですが。

 

 

 

この日の夜はアメリカ最後の晩御飯です。

「アメリカの和食食べてみたい!本格的な和食じゃなくてアメリカ人の口に合うようになってる和食食べたい!」

とちょっと面倒なことを言いました。

すみません、面倒なこと言ってたと思います。すみません。

 

 

 

 

黒い海苔が表面に巻いてあると美味しくなさそうに見えるそうで、カリフォルニアロールが一般的らしく。

そりゃここカリフォルニアですからね。

 

 

いざ対面すると、確かに鮮やかではありますね。食欲そそります。

いや、それなら握りで良いのでは??????と思わなくもないですが(※批判では(以下略))。

 

なぜラー油を滴下しようと思ったのか、それも下がラー油の海になるまで…。

アメリカ人の発想には驚くばかりです。

しかし意外と美味しく、驚きました。

 

 

さて、旅のイベントはこれですべて終わり。

日本での再会を約束して、後は帰るだけになりました。

 

 

夜、ホテルのコンシェルジュに

「明朝、空港へのタクシーを用意してほしい」とお願いして快諾してもらえたので、

チップ渡さなきゃ…と思って差し出したところギョッとされました。

 

 

『このお金は何?』

「えっ、チップ」

『いや、いいよ。これぐらいで』

「あ、そうなの?!ごめんね、僕の国にチップのカルチャーないから、どういう時に渡すのかよくわかんなくて…」

『気持ちだけ受け取っとくよ!(満面の笑みで握手)』

アメリカ人~~~!!!

 

 

用意された車はシボレーの、映画でよく見るような黒い巨大なSUVでした。

ご機嫌なドライバーは、

『大きいことは良いことだ!俺はこの車が本当に気に入っている!もっと稼いでもっと大きい車に乗り換えるんだ!』

と何度も言いながらエンジンを吹かしまくっていました。

 

 

 

雑談好きのドライバーは『どこから来たんだ』『仕事は何してる』など僕を質問攻めにしてきます。

日本から来たと言うと、

『それはうらやましい。国が安定しているって言うのは大事だぞ』と唐突に真面目モードになりました。

 

 

曰く『俺の国はもうない。ある日崩壊して、消えた。

暮らしていけなくなったから妻とアメリカに引っ越してきた。

あんたは旅行でここに来たが、俺はそうせざるを得なかったからだ。

でもこうして良い車に乗りながら家族を養うことができている。

アメリカには感謝している。』

 

 

訛りと、故郷の通貨単位が「ルーブル」だと言っていたことから、旧共産圏の出身なのでしょう。

 

何ともまあこの国は本当にいろんな人がいるのだな、と改めて思いました。

 

 

語られたので、ちょっと僕も語りたくなりました。

 

安田「ところで、新幹線って知ってる?」

ドライバー『聞いたことはあるぞ。日本の新幹線は有名だ。』

安「日本最初の高速道路と新幹線は、アメリカが貸してくれたお金で出来たんだ(※厳密には世界銀行)。

戦争が終わってから約20年後に完成した。」

ド『へぇ、たった20年で。』

安「今までは単に、アメリカって、たくさんお金貸してくれてなんて金持ちな国なんだろうと思っていたけど。

この国を旅行して、いろんな人種がいて、それぞれ能力が認められて働いているのを見た。

それがこの国の強さの根源なのかな~と思った。良い国だよね。

本音を言えば、アメリカのご飯はあんまり美味しくないけどね」

ド『お前もそう思うか!アメリカのご飯はあんまりだよな!』

 

 

 

そんなこんなで空港に到着しました。帰国便はANAです。

チェックインカウンター、一番乗りでした。

僕が持っている日本のパスポートを見てか、ANAのグラウンドスタッフの方が「おかえりなさい」と声をかけてくださいました。

旅行は随分楽しかったのですが「あぁ、やっとこれで帰れるんだ…」と猛烈な安心感が沸き上がってきました。

 

 

 

 

帰国便はボーイングのB777-300ERという機種で、政府専用機にも使われている、超長距離を飛ばすための大型機です。

エンジンは2つしかついていませんが、ジャンボジェットがエンジン4つ使って生み出すエネルギーと同等のエネルギー(推力)を、2つのエンジンで発生させています。

さすがにビジネスクラスは高いので無理でしたが、エコノミーとビジネスの間=プレミアムエコノミーがそれなりに安かったので、それにしました。

座席がエコノミーより広く、倒れる量も全然違います。

24席中4席ほどしか埋まっていなかったので、あまりニーズがない時期だったのでしょうか…。

 

 

ブランケットは最初から1枚座席に置かれていましたが、CAさんがわざわざ「ブランケット追加で必要であれば言ってくださいね」と言ってくださりました。

圧倒的にブランケットが足りなかったこの旅!ありがたい!

 

離陸直後に出た昼食。カレーをチョイス。

 

乗客が少なかったので、CAさんがめちゃくちゃ構ってくれます。

消灯時間中にふと目覚めると、それを見つけてお水を持ってきてくださり、「何か食べますか」とメニューを渡してくださいました。

高度13,000mでカップ麺食べる機会もそうそうなかろうと思い、どん兵衛をいただきました。

 

 

ずっと寝ていたのでもちろん食欲なく。着陸前のご飯はおかゆにしました。

たしか半分ぐらいでギブアップ。

 

 

こうしてすべての旅程を無事に終え、帰宅しました。

思い立ったらすぐ、何も気にすることなく海外旅行できたのはもはや過去の話ですが、

はやくそうした空の旅が戻ってくることを願いながら筆をおきたいと思います。

 

 

長文お付き合いいただきありがとうございました。