こんにちは、人材紹介のヤスダです。
キャリアコンサルタントの勉強に悪戦苦闘中です。
1日でもサボるとなし崩し的にペースが崩れるので、毎日必ずいくらかはやるように……していたはずなんですが、昨日も『キングスマン:ゴールデン・サークル』を観ていました(ちょうど今週水曜からアマゾンで配信開始)。
Manners Maketh Man!!!!!
書いていて、自分で情けなくなります。笑
試験勉強ってやっぱり大変ですね。
「試験勉強」といえば、高校時代、国語の授業で散々読んだ(解いた)入試過去問の文章を今でも思い出します。
もちろん、入試はふるい落とすための試験ですので、大人が読んでも分かりにくい文章が多々あります。
でも、面白い内容の物もたくさんありました。
特に好きだったのは西洋と東洋の文化を比較した論考でした。
今でも覚えているのですが、例えば、
「お茶が入りましたよ」という言葉。
『自分が』入れたのに,『お茶が』自分で入ったかのような言葉遣い。
そこから、
「日本人は相手を立て、自己主張をしない奥ゆかしい文化。一方で西洋は自己主張をしっかりする文化で~」
という論を導き出す。
なるほどなあ~~~~と納得し、ヤスダ少年は同級生や先輩後輩と一緒に同様の事例を探して探して語り合っていました。
でも、よくよく考えると、
英語でも新商品のことを「New Arrivals」と書きます。
自分で商品仕入れたくせに、さも商品が自分で来たかのように「到着しました」って。
なんでしたら、「日本人は『うち』と『そと』を強く区別する」なんてのもよく言われます。
自己主張をしないとはいうものの、すっごい「自分」を意識してますよね。
高校生の時はすごく納得しましたが、今、上記のように考えるとイマイチ納得できません。
事情や価値観は人それぞれ。ディテールを見ていくと、みんなバラバラで、全然違う。
対象を上手に想定して、主語をいかに絞っていくか。
(できているかどうかはともかく)僕も毎日仕事をしていく中で、一社一社の事情を把握し、出来るだけその会社さんにあった提案や課題感のヒアリング・提示をする必要性を痛感しています。
採用担当の方にとっては、例えば採用対象となる転職希望者の方や新卒の学生さんに対してどういう話し方をしていくか、ということになるでしょうか。
とはいえ、
アメリカのジャーナリストであるウォルター・リップマンは1922年に『世論』で、ステレオタイプに関して以下のように述べています。
「経済性という問題がからんでいる。あらゆる物事を類型や一般性としてでなく、新鮮な目で細部まで見ようとすればひじょうに骨が折れる。まして諸事に忙殺されていれば実際問題として論外である。」
(掛川トミ子訳(1987)『世論』上巻、岩波書店、P.122)
雑に言えば、「全部ゼロベースで見て考えるとか非効率だししんどいし、っていうか、そもそもそんな時間ないって!」といった感じでしょうか。
実際、例えば採用のための説明を行う場面では、完全にその人に合わせてお話しするなどは現実困難である場合が多々あると思います(特にある程度多くの学生さんと接する新卒では)。
この点については、結局は(当然ですが)どこまでマス的な対応をして、どこから個々に合わせた対応をするか、というありきたりな話になるわけですが。
ただ、リップマンは続けます。
「この世界(※引用者注:自分の先入観で出来た世界観)にいれば心安んじ、違和感がない。(中略)そこで馴染みのもの、正常なもの、頼れるものがいかに魅力的であることか。」
(同P.130)
注意しないと、すぐに自分の先入観・価値観を通したものの見方に傾いてしまう。
常に「大丈夫??」「その認識、先入観ベースじゃない??」と疑って懸かっていく事が大事だなあと。
やれと言われても中々難しいのですが……(なんでしたら、自分が一番できていない気がしますし)。
意識/無意識に関わらず、ついつい楽な方に傾いてしまう(自戒自戒自戒自戒自戒)。
そんなときは、やっぱり外部の視点ですよね。
上司に指摘してもらったり、社内で相談したり、社外の人に相談してみたり。
意識して自分以外の視点を導入することで、新たな発見があったり。
求職者の方も、企業の方も、一度、僕らにお話してみませんか?