こんにちは!名大社の加藤賢治です。
今回はラグビーのティア格差問題についてブログを書きたいと思います。
世界ランキングとは別に、ラグビー界においては「ティア(tier)」と呼ばれる「階級」が存在します。
これは強豪国の「ティア1」と中堅国の「ティア2」、発展国の「ティア3」から構成。 ティア1、ティア2といった区分けに厳密な決まりやルールは存在せず、その国の強さや伝統・歴史、格により決定されています。
ティア1はイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、フランス、イタリア、NZ、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチンの10か国
ティア2はフィジー、日本、ジョージア、サモア、トンガ、ルーマニア、アメリカ、カナダ、ロシア、ナミビア、ウルグアイ、スペイン、ポルトガルの13か国
ワールドラグビー(ラグビーの国際統括団体)がテストマッチ(ナショナルチーム同士の国際試合)をマッチメークする際にこのティアを基準に組み合わせを決めています。
よって、ティア1とティア2とのテストマッチのマッチメークが少なくなる傾向になります。
世界的なスポーツに広げていくにはこのティアでの階級分けが弊害となってティア2以下の階級底上げへの弊害にもなっていることも懸念されます。
世界ランキングはすぐに変動するシステムとなっていますが、このティアに関してはすぐに変動することにはなっていないようです。
個人的な感想としては世界ランキング14位のイタリアがティア1でフィジー(11位)・日本(9位)・ジョージア(12位)がティア2なのが理解できません。
また毎年2月初旬から3月中旬にかけて開催されている、シックス・ネイションズ(ヨーロッパの6カ国が参加する国際ラグビー大会。)では6か国のみで入れ替わり戦がなく、他のヨーロッパ国は欧州ネイションズカップ(ヨーロッパの2番手グループに格付けされる国の代表チームが競う大会)にて試合を行っています。
2年連続欧州ネイションズカップで優勝しているジョージアはシックス・ネイションズには参加できず、入れ替え戦導入を要望しています。
この入れ替え戦導入に関してはヨーロッパでも議論をしていますが、伝統的な定期戦を重きに置く英国(4カ国)はこの入れ替え戦を素直に受け入れが難しいかもしれません。
議論動画→https://www.youtube.com/watch?v=p1OZ-85Pqz0
※YouTubeの翻訳機能はありますが、有料でもよいので正確に字幕表記する翻訳機能ができると良いですね~