こんにちは、安田です。
ベトナム編(1)、(2)の続きです。
2日目(12月30日)は何とか9時に起きて(とはいえ日本時間ではすでに11時なのですが)、準備を整えます。
私も友人も朝弱いので、ホテルロビーに10時集合にしました。
海外旅行にはロディアの小さなブロックメモを持って行くのですが(何かと便利!)、
とりあえず昨日2単語だけ教えてもらってメモしたものを確認して、ホテルの部屋を出ました。
今日の深夜には帰国便に乗るので、もうチェックアウトです。
まだ飾ってあるクリスマスツリーを眺めながら自分の番を待ち、
「チェックアウトをお願いします」と言ってカードキーを差し出します。
フロントでは20代半ばと思しき慇懃そうなクラークの男性が笑顔で声を掛けてくれました。
『ミスター・ヤスダ、快適にお泊りいただけましたか?』
「もちろんです!センキュー!あ…カムオン!……で合って…ますか………?」
肝心なところで根暗というかコミュ障っぷりというか…恥ずかしさがこみあげてきて、自信満々に言い切れませんでした。
いや、一回二回聞いただけじゃ、発音とか、分からないじゃないですか。
その瞬間、フロントの奥まったところ立っていたもう少しフランクそうな2人の係員がニッコニコになり、
『アリガトウ!(←日本語)そうです!パーフェクト!』とフォローしてくれました。
件(くだん)のクラークは相変わらず温和そうな笑顔で無反応のまま。
何かまずかったかな、と少し不安になりましたが、それを見ていた友人が
『ベトナム人、シャイだから。気にしないでいいよ』と事もなげに言っていました。
そのまま友人が手配してくれた車に乗り込みます。
↑道中に撮った写真ですが、途上国向けに販売されているトヨタ・イノーバというミニバン。
道路事情の良くない途上国に合わせてラダーフレーム(ランクルやハイラックスと同じで大変に丈夫な構造です)、高い車高を持ったSUV風のミニバンです。
日本ではまず見ない、というか発売されてないので、大喜びで写真撮ってました。
友人は『前回も今回も…観光地よりも車の方が写真多くない…?』とあきれ顔でしたが気にしない。
「この土地の『普通』の料理を食べたい!」と友人にお願いしてあり、
今日は田舎の方へ連れて行ってくれるようです。
もうどこだか忘れましたが、
狭い門をくぐって入った店内で出てきた料理は、
めちゃくちゃ「普通」だったのを覚えています。
味も完全にご想像の通りです。
遠く離れた土地でも、人々が僕らと近しい味覚を持っていることに感動しました。
当たり前じゃん、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、アメリカでのことを考えると……。
店内の多くは現地の方々で、1組だけいた西洋人の観光客にはスタッフが英語で料理の解説をしていました。
遠く離れた異国の地で、普通の定食を安く食べた感じで、なんだか無性に愉快な気持ちになりました。
さて、友人は「中華文明圏を感じたい」という訳のわからない依頼にも応えてくれました。
普通に「崇厳寺」って書いてある!!!
ベトナム語の単語は漢字の音読みから来ているようですが、まさか食事に漢字、寺まで…親近感がわきますね。
そのあと何か所か回って、ハノイ市街に戻りました。
ちょっとお茶していこう、と寄ったインターコンチネンタルホテルのカフェ。
たしか、韓国系のデベロッパーが建てたビルに入っていた記憶があります。
ハノイにおける韓国財閥の存在感、すごいですね。
↑トイレの解放感がすごいです。
友人『あと、どこ行きたいんだっけ…?』
安田「マックに行きたい」
『ここまできて?!』
「いやほら、『ビッグマック指数』ってあるじゃん。ビッグマックの材料は同じはずだから、ビッグマックの価格差は、物価差を測る物差しになるはずっていう。」
『うーん…でもそれ、価格戦略とかによらない?』
「いや、うん、そうなんですよ!実際、一企業の価格政策に左右される財でどこまでわかるんだっていう批判もあって」…もういいですねこれは。
友人は、文学部出身ですが会計コンサルティングファームに勤めているだけあって、ズバズバと鋭いところを突いてくれました。さすが。
↑マクドナルド・ハノイ店(勝手に命名)。
店内は西洋人でごった返していました。
「ここまできてマックって…せっかく来たんだから、現地の物食べなよ」と思いましたが、本当にどの口が言っているんでしょうか。
結論から申しますと、僕が行った時、ビッグマックは65,000ドン。330円程度でした。
今日現在の日本のビッグマックは390円なので、なんと値段はほぼ変わらず。
経済学部出身者としては逆に、「3400km離れた名古屋=ハノイ間でも『一物一価の法則』が適切に機能している」と興奮すべきところでしょうか。
いやいや、昼に食べた定食(?)はたしか200円に満たない程度の値段でしたので、これは明らかに価格政策によるものでしょう。
ちなみにバンズがやや崩れやすかったのと、店員さんが英語ペラッペラだった点は、日本と異なりました。
で、ベトナム最後のご飯。この日の夕食はフォーにしました。
ごく普通の味ですし、日本の価値観からすると清潔というのは難しいお店なのですが…
ぜひとも、拡大してご覧になってください。
オバマ大統領が訪越時にいらしたとのことで。
派手派手な金色の額縁に、なんともいえぬ「東側」っぽさを感じたところで、帰途につきました。
ではまた!