こんにちは!梅原です。
最近は雨つづきで、日照時間が短く、不眠症の方が続出しているそうです。
眠れているかどうかが、メンタル不良のサインという話も聞きます。
みなさんはよく眠れていますか?
ちなみに私は、不眠で悩まされたことが人生で一度もないというのが、ちょっとした自慢です。
さて、話は変わりますが、おとといノーベル賞が発表されましたね。
細胞が不要になったたんぱく質などを分解する、「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明した、
東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんがノーベル医学・生理学賞を受賞!
日本人のノーベル賞受賞は3年連続だそうで、技術先進国をうたう日本文化の証明とも言えますよね。
実は研究者の実績を評価する賞は、ノーベル賞だけではありません。
イグ・ノーベル賞というのはご存知でしょうか?
「イグ・ノーベル賞」とは、1991年、ノーベル賞のパロディーとして、アメリカの科学雑誌が始めた賞で、「人々を笑わせ、考えさせてくれる研究」に贈られます。
これを受賞されたのが、東山篤規教授。専門領域は、環境心理学。
大学時代、心理学を専攻していて、東山教授の講義を受講したことがあったので、なんだか嬉しい気持ちになりました。
画像:朝日新聞 2016.09.23「股のぞき効果」研究 日本人2人にイグ・ノーベル賞受賞 記事より
東山教授の研究テーマは、「頭を逆さにして両足の間から見る『股のぞき』によって、物の見え方はどう変わるか」。
研究のきっかけは、京都府宮津市にある日本三景の1つ、天橋立。
天橋立は、頭を逆さにして両足の間から見る「股のぞき」で知られ、観光の名所となっています。
東山教授は、股のぞきをすると物の見え方がどう変わるのかを突き止めるため、さまざまな距離に三角形の板を置いて、学生たちに股のぞきで見てもらい、その大きさと板までの距離を推定してもらうという実験を行いました。
その結果、物の大きさは実際よりも小さく、距離は近くに見え、奥行きがなくなったように感じることがわかったというわけなのです。
実は、日本人研究者はイグ・ノーベル賞の常連。
なんと、日本人研究者の受賞は、今年で10年連続22回目の受賞。
これまでに受賞した研究、いずれもユニークなものぞろいです。
去年は、キスをすると花粉やダニに対するアレルギー反応が抑えられることを明らかにした研究。
おととしは、「バナナの皮を踏むとなぜ滑るのか」についての研究。平成21年には、パンダのふんに含まれる微生物を使って、生ゴミを1割以下に減らすという研究が受賞しました。
「楽しい、面白い、不思議」
こういった単純な興味を追及することで、成功の道を切り開いてきた日本人研究者の方々。
単純で素直な興味・関心が、世の中の役に立つとは、なかなか言い切れないというのが社会人としての本音ではないでしょうか。
ただ、研究者が持つような単純な興味は、のちに計り知れない原動力を生むことができることは確かだと言えるかと思います。
役に立つか、立たないか、そういった基準ばかりで物事を判断するばかりが道ではないのかも、最近の日本人研究者の快挙に関するニュースは、そんなことを感じさせてくれました。