国家資格に登録が認定されまして

キャリアコンサルタントと名乗ってよくなりましたので

キャリアアドバイザーからキャリアコンサルタントに戻った臼井です。

 

かなり挑戦的な表題を選びました・・。

そして久しぶりの長文です。

 

先月はPDCAと向き合おうと書いた矢先に

実はこんな本を読みました。

 

(著:田中靖浩 日本経済新聞社出版)

 

キャッチが表題で使った

PDCAよ、さらば

これからはOODAだ!

なんです。

 

別に会社の方針、世の流れに逆らおうとしているわけではありません(汗)

 

OODA?ODA?

そうか織田?オダだ!(信長大好きなので)

と思ったのです。興味をもちました。

実際はウーダと読むのですが。

 

本音はPDCAや、あしたのチームなどにふれるうちに、久しぶりに

マネジメントというもの今の潮流を知りたいと思った次第です。

 

もちろんPDCAよ、さらば!というフレーズにひかれなかったと言われれば

嘘になりますが(笑)

 

OODAとはそもそも何かといいますと。

 

Observe(観察)

Orient(方向付け)

Decide(決心)

Act(実行)

 

個々人が上記の項目を回す事(結局回すんかい!(笑))という概念で、

そもそも本の題目にあるように、米軍のマネジメント手法から来た言葉のようです。

上意下達の組織で、現場に考えさせず、逐次指示を出すスタイルがベトナム戦争におけるにゲリラ戦で通用せず敗れたことを教訓に生まれたらしいです。

結構前から軍隊の概念が変わっていた事に驚きでした。

 

OODAの例え話として、デートの事例が分かりやすかったので

簡単に抜粋しますと

デートプランをあらかじめ用意し、イタリア料理の店を予約して、彼女と待ち合わせをしました。

彼女と会ったときよくよくObserve(観察)し、表情、会話の中で、疲れの有無、お昼たべたものなど聞くなどします。

イタリアンという気分ではないなとOrient(方向付け)し、

寿司屋に変更をDecide(決心)

当日予約するというAct(実行)を行う

これがOODA男だそうです。

当日キャンセルとか効くのか?キャンセル料は?そこまでしないといけないのか?

という声は置いておいて、

決めたことに拘るのはPDCA男がする事、

臨機応変に対応できる男がOODA男ということらしいです。

 

僕みたいにノープランだとPDCA男以下ということらしいです。

モテなかった理由が分かりました(笑)

 

PDCA男は計画に拘りすぎて思考停止に陥っており、フラれてしまうそうです。

戦争では、計画通りにいかないので、その場での判断力、変化に対応する力が

ないとやられてしまうので、OODAが必要とのことです。

 

この本はPDCA批判というより、Pに拘りすぎる事に警鐘を促しているような気がしました。

 

本の内容は

ODDAを軸に本書は3つのポイントについて解説しています。

  1、OODA:敵をよく観察して状況判断し、臨機応変に

   「動く」個人

  2、ミッション・コマンド:作戦の大枠を示しつつ自主的に

   「動かす」リーダーシップ

  3、クリティカル・インテリジェンス:判断や行動に直結する

   「動ける」情報

 

僕の理解としては

変化の激しい時代は、戦場に近い状況なので、米軍のマネジメント手法を組織に活用して臨機応変に動ける人材を育て、組織は権限委譲し、現場に伝える大枠の方向性を決めるために、経営陣はインテリジェンスを高めましょう!

という内容です。

 

僕個人の思想としては、共感できる部分が多かったし

刻々と変化する求人ニーズと、転職希望者のニーズを観察し、方向性を見立て、

どう動くかを考える人材紹介のビジネスとの相性もいい概念だと思えた。

 

理想はOODAだなと思うが、この本を読んで意外な収穫だったのは

PDCAの本当の意味に触れることができたことです

 

最後の巻末に、筆者が本を書くのに協力された

航空自衛隊幹部学校 航空研究センター運用理論研修室の方の解説があるのですが

ここでPDCAがどういう風に日本に入ってきたかについて記述されています。

 

彼曰く

PDCAはもともとは米国から入ってきて概念で、品質管理やプロセス改善の手法として紹介されたようですが、そもそも

設計(Design)―製造(Do)-検査・販売(See)-調査・サービス(Check)

のサイクルだったものを日本向けに設計=Planから始まるサイクルに変化させたとのことです。

さらに日本の中で、PDCAというものになっていったようです。

 

ここで僕が一番衝撃をうけたのは

もともと

Plan(計画)ではなく

Design(設計)だったということだ。

正直意味がかなり違ってくると思われる。

 

計画を実現するためのものではなく、

事業や、ビジネス、自身の行動等を設計するための

Do-Cheek-Actだと考えるとかなりPDCAの印象が変わってくる。

 

もうひとつ航空自衛官の方曰く

PDCAとOODAは対立するものではなく、ただ適応領域が違うと言っています。

 

OODAは知的(心的)過程、知性(頭の中)の領域の活動である。

PDCAは管理の方法、物理の領域での活動である。

 

領域がちがうからこそ、この2つは共存できるとのことです。

 

偽OODA(ノープランで行き当たりばったり)から、ここ最近学ぶPDCAの思想、手法を習得し、OODAを回せるようになり、モテる男になりたいと思いました。

でも話が長かったり、文章が長かったりするとこれまたモテないそうです・・・。