こんにちは。水谷です。
しくじり先生という番組もあるように、誰にだってしくじった経験もあるし、
それを面白おかしく語ることもあるかと思う。
この著者が、記者・編集者稼業を通じて経験したことを基に、
しくじる会社には、業績だけでは感知できない法則について書かれている。
まずは、社長について。
第一印象、身だしなみから始まり、持ち物についても触れている。
社長室の調度品、壁に飾った絵画、自動車、ご愛用の飲食店・飲み屋はどこかまで、
社長は行動の隅々まで「身だしなみ」という視点で観察されていると考えるべきと述べている。
飲み屋の場合、SNSでアップされる方もいらっしゃるのでばれやすい気がしますが・・・
特に「クルマ」だそうだ。
社有車であろうが、マイカ―であろうと、世間一般のみならず、
企業ウォッチングの専門家も同じだそうだ。
社長が高級外車を乗り回すようになったら、その会社は要注意。
著者が長年の取材活動で一番多く耳にした「危ない会社の見分け方」の鉄板法則は、
「社長が高級外車を乗り回すようになったら、その会社は要注意」というものだと書かれている。
お調子に乗らず、自らを律することのできる人物かの判断材料になりうるということだと感じた。
急に高級外車に乗り回すようになれば、きっと何かあると感じることは思った方がよいのではないか。
他にも、「本社が新しくなった会社は要注意」という点が気になった。
主に中堅・中小企業の場合ですが、分不相応なビルに本社を移す場合は、警戒されるようだ。
昨年移転した名大社の場合、どう映っているのかは別として、
本社はおカネを生まない施設であることは間違いないからだというのは頷ける。
また、受付が汚い会社はまずダメだと言われるらしい。
これを聞いてドキッとした。うちはどうなのか?
日中、事務所にずっといるのだが、応接室や会議室に毎日出入りすることもないので、
観葉植物の葉は枯れて落ちていないか?
電灯は切れたまま気づかれず放置されていないか?
倉庫の扉が開いたままになっていないか?
些細なことだが、来客した方には常に見られるという意識を持ち、常に気をつけることが大事だと感じた。
その他にも、社長から社員、会社の喫煙ルーム、警備員さんや清掃員さんに至るまで、
会社は様々な方々に見られていることは、知っておくべきだと感じた。
以前の清掃員の方に、あそこの会社は横着だと愚痴を聞いたこと。
そこで思わず「名大社は大丈夫ですよね」と聞き返したことを思い出した。
他にも実話をもとに、しくじる会社について取りあげている。
会社がそうならないように、総務担当としても気をつけなければと改めて感じさせてくれる一冊でした。