普段ほったらかしの奥様、子供3人(男子)にサービスをせねば
居場所がなくなると、駆け込みで記念日休暇を12月24日の
クリスマスイブに取得した人材紹介事業部キャリアコンサルタントの臼井です。

ほったらかしのわりに子供は親の事を良く見ているようで

小学2年の長男君が毎週木曜日に図書館で本を借りるらしいのだが
「はい、パパ 野球好きでしょ、パパの為に借りて来た」と渡された本がこれ

 

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「イチロー果てしなき夢 少年の想い遥かに」 著者 義田貴士 出版社:学研

イチロー選手がMLBの最多安打記録を更新した時期に出版された本で
自らの幼少期の話から、移籍してから、最多安打更新するまでの著者との
やりとりが書かれた本でした。

イチローの本を実は今までほとんど読んだことがなく、
いい機会だと読み始めるとこれが面白い。

その中でも僕が印象に残ったのはイチローが中学生ころからプロ野球選手を
目指そうと思っていたそうだが、目標達成へ至るまでの考え方だ。

キーワードは「達成感」

当時、僕はこんなふうに考えた。
今の自分がいきなりプロ野球選手という大きな目標を掛げてしまったら、
そこにたどりつくまでにどれだけの挫折感を味わうか知れない。

いったん挫折感を味わうと立ち直るのに時間がかかるし、
それが続けばもしかしたら野球と違う方向に行くことにもなりかねない

挫折感のせいで、大好きな野球を続けようとする気持ちがなくなってしまうかもしれない。

でも、達成感を味わうことができたら、

『うわ-、達成した!』

という喜びが出るし、人間はそういう喜びを得たいと
思うから、少しずつ上の目標を立てていくに違いない。
プロ野球という世界を『夢』として見すえながらも、
まずは小さな目標をひとつずつ丁寧に立てていく。
それを一つひとつクリアーして達成感を得る。この作業を何度も繰り返せば、
プロ野球への道は開けていくに違いない。

プロ野球という世界を『夢』として見すえながらも、
まずは小さな目標をひとつずつ丁寧に立てていく。
それを一つひとつクリアーして達成感を得る。この作業を何度も繰り返せば、
プロ野球への道は開けていくに違いない。
そんなようなことを考えていたんだと思いますよ。ただ、
そのころはまだイメージがあっただけで、こんなふうに説明はできなかった
かもしれないけど」

という内容が特に印象強かった。

イチローが挫折感を回避していたなんて!!

この考え方は冷静に考えると当たり前じゃん!と思うのですが
言うほど簡単ではないことも痛感させられる。

高い理想を掲げたり、高い目標を立てて、挫折感を感じた事は
皆さんもあるのではないでしょうか

職業柄、学生の就職相談をさせて頂くことがあるのですが、
大手企業ばかりを応募して、まったく選考が進まず。落ち込み、
自信を無くしてしまい、本来であれば、受かるであろう、身の丈に
合う企業面接でも、挫折感を抱えて臨むので落ちてしまい
やる気を喪失する負のスパイラルに落ち込む方が結構出会います。

 

これは中学生のイチローがプロ野球選手と自分をくらべ
あまりの差に愕然として落ち込み、自分にプロは無理だと
思ってしまうようなもので、勿体ない。

とはいえ、いきなり就活前になって、達成感を感じられるような
目標設定をして自信をつけるのも難しいので

挫折感を回避する動きを意識してみるのはどうでしょうか。

夢は大きくというのはもちろん大事ですが、

夢との距離感をどこまで認識して臨めるかだと思います。

差を体感するためにチャレンジする
自分に足りないものを知るためにチャレンジする

ゴールに必要なものを認識して、目標設定を行い、近づく努力を繰り返す。

そういう動きを繰り返すことで就活中に成長できると思います。

偏差値40からいきなり東大受けても受からないように、
達成感を感じてこなかった方が有名大手企業にいきなり内定というのは
現実問題ありえないと思います。

自己分析は自分の立ち位置を知るために重要です。立ち位置を把握して
応募企業との距離感を把握し、どう対峙していくかを意識して行えば、挫折感
を味わいにくくなり、準備も整え面接に向き合っていけると思います。

2016年度卒業の学生の皆様にとっては2015年3月スタートなので昨年よりは
時間があるので、のんびりというのではなく、ぜひ大手以外の企業の知識を増やし

今の自分の身の丈より少し上の企業とたくさん出会ってください!