またやってきました、台風、何号まで来たら気が済むんかいな。
もうええ加減にしろ!
またやって来たと言えば、戯言しか言わないオッサンおくいです。
今回もちょっと聞いてください。
今夏の京都出張の際の昼めし時の一コマでも・・・
京都が一年で一番熱く燃える祇園祭の期間中、
出張を仰せつかって、
行ってきました猛暑酷暑の京都。
会場は京都市役所近くの京都ホテルオークラ
集合受付は午後から、
それまで時間が少しあるので、
どうしようかな?
昼めしたべるか!
腹ごしらえに・・・
何を食べようか?
せっかくだから、何か京都らしいものでも?
何にしよう?
何かないかな?何かないかな?
挙動不審者のごとく、きょろきょろ、
酷暑猛暑の暑さも手伝ってか、ぼーとしつつ、ウロチョロと、
お巡りさんに職務質問されても、おかしくない行動で・・・
会場近くを歩いて、お店を探す。
寺町通を歩いてみるが、
食事の出来そうな処が、中々見当たらない。
食べる処ないなあ。と思っていると、
目に入ってきたのが、
小さなビルの入り口に何か怪しい立て看板が、
『幻のカレー』
え?
どんなカレー?
興味が沸々と湧いてきて、
吸い寄せられるように、看板に近寄ってみる。
ビルに入ると、1階階段下に
さらに看板が、
水・木・金
3F 幻カレー
売り切れごめん!
暑いこともあって、
カレー、しかも幻ときては、
何故か、そそられる。
3階に上がってみるか?
薄汚い少し怪しい古いビル、すれ違うのがやっとという幅の階段。
2階に到着。踊り場に汚い鉄のドアがの部屋が一つ。シーンとして物音もない。
このビルに食事できる処があるのか?
3階上がっても、ええんか?
まあ、もう一階、上がってみるか?
恐る恐る上がってみると、
階段踊り場正面に
手書きで『OPEN』の茶色い紙のボード。
左手にワイヤー入りガラスの入った鉄のドア。
『Bar SION』の張り紙。
ガラスには、張り紙をきれいにはがせなかったのか
セロテープ、紙がペタペタと、あちらこちらに残っていて、
怪しさを、醸し出している。
ここホンマにお店かあ? 入ってもええんかあ?
ドアに耳を近づけて、中の様子を伺ってみる。
う~んともす~んとも、何も聞こえてこない。
音楽も聴こえてこない。
やっているのか、どうかもわからない。
でも、看板は『OPEN』だけど。
このOPENはこのドアのものかあ?
SIONという店の紙も貼ってあるしな。
せっかくだから、
勇気を出して
怖いもの見たさに!とうか
ドアノブに手を掛け、
回してみると・・・
回る。
一気にドアを引いてみる。
お客さんは誰もいない。
ちょっと落ち着いた雰囲気のいいママが一人だけ。
静かだったはずだ。
カウンターとテーブル1つの狭いお店。
まさに、隠れ家。
堅苦しくなく、実家に帰って来たかなと勘違いするような
いかにも夜の隠れ家となっているなと感じるお店みたい。
幻カレーってどんなカレーですか?
聞いてみると、
まあ普通のカレーです。との回答。
幻カレーを注文。
ジャーからライスをよそったかと思えば、
次に、隣のまたジャーのふたを開け、
中には
カレールーが・・・
(これはよく考えたなあ)
幻のカレーがカウンターに。
(一口運んだあとで、ブログにしようと思って撮った写真で見た目はちょっと汚くなりました)
一緒に出てきたのを見て・・・
ドヒャー!
ビックリ!驚き!
流石、お漬物文化、京都!
お好きな付け添えをどうぞ!
思わず出た言葉は、
「凄いですね!」
「最初は、らっきょ、福神漬けくらいだったのですが、面白くないので
せっかくだからと思って・・・」
よくお客さんのこと考えてますね。
それでは、いただきます。
まず一口、挽肉たっぷり。
キーマカレー!スパイスの香りと刺激が口全体に広がって、格別。
美味しい!もう一口、うまい!・・・
まさに、
幻のカレー!です。
お漬物も、
美味い!うまい!美味い!・・・
怪しいところには、何か秘めた美味しいものがあるものですね。
外見で判断しちゃ、いけませんね。
こういうところが、人には教えたくない秘密の隠れ家なのかも。
食わず嫌いはだめ。色んなことにまずチャレンジするべきだ。
まず飛び込んでみることが、思わぬものに出会えるのだと教えてくれた
京都での体験でした。