こんにちは、最近、結膜炎になってしまい、ずっとメガネ生活の梅原です。
メガネもちょっと飽きてきたので、はやくコンタクトに戻りたいです・・・
さて今回は、なんとなく真面目にいきたいと思います!(笑)
ここ1か月ほど、兼ねてより問題視されていた、就活ルール形骸化を理由に、経団連がルール廃止に関する意向を表明したことが話題になっていましたね。
事の経緯については、だいたいこのような感じだと思っています。
■経団連の会長が2021春以降入社の学生の採用活動に関し、就活ルールを廃止する以降を表明(9月3日頃)
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■就活ルールの見直しについて経団連と政府と大学が協議(9/5頃~)
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■政府、経済界、大学が、採用面接の6月1日解禁ルールを維持する方針を固める(9/21頃)
~日経新聞より~
2021卒の現行ルールの見直しが検討されましたが、結果的には採用面接の6月解禁を継続する見通しとなることに現在は落ち着いています。
この間、水面下で起こりそうな大変化に内心ヒヤヒヤしていた方も少なくないでしょう。
就活スケジュールの自由化に関して、実は過去にも2度、就活ルールが撤廃されたことがあったそうです。
ただ、2回とも自由化の後に、ルールが設けられ、自由化と規制を繰り返されているのです。
◎参考記事はこちら
https://comemo.io/entries/10120?n_cid=MELMG011
この状況を踏まえて、「自由からの逃走」という本を思い出しました。
難解な本ですが、少し簡単に言いかえると、フロムは人々に自由がいくら与えられたとしても、自由というものが何なのかということがわからないと、むしろ自由は画一化したり、不安の種になってしまうと指摘していたと思います。
自由が障害になるという逆説があるなんて、大学時代にこの本を読み、衝撃を受けたことを覚えています。
歴史的背景は全く異なるにせよ、規制ルールからの解放と再規定が繰り返される背景には、同じような心理が働いているのではないかと、ちょっと思ったりします。
いきなり与えられた経験したことのない自由を、人々はもてあまし、その状況を受け入れることはできない。
自由(カオス)な状況下での目安・目印として、一定の枠組みやルールは必要不可欠なのだと思います。
今後も、景況感など様々な外部環境の変化に応じて、就活ルールは見直され、就職・採用活動は、影響を受け続けます。
変動的な状況に対応するためには、どうしていくべきなのでしょうか?
時代の流れに応じた動きができれば一番いいのですが、そう俊敏に動くことができない人も少なくないと思います。
どんなに時代が変動しても変わらない判断基準は、自分(会社)自身の中にあるのではないでしょうか?
企業であれば、自社なり、学生であれば、自分なりのぼんやりとしたアイデンティティを行動指針となるまで棚卸しすることができていれば、多少の変化が起きたとしても、比較的平常心でいられるのではないかと思います。
就職・採用活動だけではありません。
今の経済環境は、変動的で、不確実、複雑で曖昧。VUCAと呼ばれる時代です。
一筋縄でいかない世の中だからこそ、自分らしさや生き方を定義することが求められているのではないでしょうか。