新しいCM撮影に同行したり、印象派展を見に行ったり…といろいろやっていたはずなのに、こんなタイトルのブログで失礼します。不破です!
CMについては、私のブログで小出しにせず正式にリリースされた後にまたしっかりと書きたいと思います!
印象派展もすごーくよかったんですが、美術館ネタも続いたので、今回は封印。
そんなわけで今から20年ほど前。私が中学生だったころ。
世間ではビジュアル系バンドブームが巻き起こっていました††
いろんなバンドが雨後の筍みたいにメジャーデビューしてたし、
音楽番組だけじゃなく、バラエティやワイドショーにまで取り上げられてたし、
1年前までタッキーのファンだった友達が気づいたらヒサシくんに夢中になってたし、
そんなGLAYは20万人ライブしてたし、
本屋の音楽雑誌コーナーに行けば表紙はビジュアル系ばっかりだったし…と、
振り返って見るとまさしく「ブーム」だったなあと思わされます。
ブームの終焉もすごかったです。
前年レインボーホール(今の日本ガイシホール)をスタンド席までいっぱいにしたバンドが、
1年後にセンチュリーホールの1階すら満席にできない…なんて状況を目の当たりにして、
ブームというものの儚さと諸行無常を感じましたね…。
私は、というと、中学受験を終えた開放感の中で、
たまたま手にした音楽雑誌でこのジャンルと出会い、
独特の音楽とライブの雰囲気に魅了されて、
すっかりブームに巻き込まれ飲み込まれて行ったうちのひとりでした。
そんな私の本命バンドがこのバンド†
MALICE MIZER(マリスミゼル)というバンドです。
ブームだった当時はたまーにテレビにも出ていたので、覚えている方は覚えているかも…?
衣装、舞台セット、パフォーマンスすべてひっくるめて徹底された世界観をもっていて、
究極のビジュアル系とか、究極のアート集団とか呼ばれていました。
全盛期は98年ごろで、その後ボーカルの脱退とか、ドラマーの急逝とか、
いろんなことがありつつもスタイルを変えることなく活動していましたが、
2001年に活動休止となっています。
私は、99年に亡くなったドラムのKamiさん(紫の人)のファンで、
まだまだ子供でそれが世界の全てみたいだった私にとって、彼の訃報は本当にショックで、
しばらく立ち直れなかったのを今でも昨日のことのように覚えています。
そんなトラウマも、楽しい思い出も、いわゆる黒歴史もすべてひっくるめて、
凄まじい影響を受けたバンドでした。
さて。なんで突然こんなブログを書いたか、というと、
実は、先日、MALICE MIZERの限定復活ライブに行ってきたんです…!!
当時、マリスファン仲間としてネット上のファンサイトのチャットで知り合って、
今となってはただの飲み友達な20年来の親友とともに…。
20年前と変わらず「あれ今日ドレスコード黒だっけ?」と思うような、
黒い服率の高い会場前を眺めているだけで、ビジュアル系ブームの当時を思い出すようです…†
ライブは最高でした。圧巻のパフォーマンスと独特の雰囲気は変わらず。
以前よりも音は綺麗で、演奏もうまくなっているような気もしつつ。
なにより観ている自分自身が大人になり、そのうえで当時から変わったこと、変わらないことを、
彼らのライブを観ながら振り返っているような気分でした。
平成が終わりに向かって行って、自分が過ごしてきた日々が確実に過去のことになっていくのを改めて感じるなか、楽しい嬉しい気持ちも含めて、自分自身を振り返るなんだかいい機会になりました。
嗜好が多様化していくなかで、この先ああいったブームというものが起こることがあるのかな?なんて考えると、あの当時ど真ん中で体感した熱狂の日々は、もしかすると貴重な体験だったのかもしれないなあ、なんて思う平成最後の秋でした。