時は年の瀬、2018年12月某日。
雪が降ったばかりで寒い寒い日が続いていた頃だった。
部屋でひとり、暖まっていたとある娘は思った。
ああ、私このままじゃ廃人になっちゃう。外に出なくては。誰かに会おう。
そう思った娘は、ふと、ある人物を思い出す。
「そうだ、カカちゃん、元気かな」
娘の脳裏に浮かんだのは、出会って数ヶ月の、同年代の女の子だった。
正直なところ、仕事関係の飲み会で一瞬話しただけで
彼女のことはよく知らない。
だからこそ一回会ってみてもいいかもしれない。
そう思った娘は、すぐさま彼女に連絡をした。
「この日空いてない?」
返事がきた。
「空いてるかも」
今は就職で東京にいる彼女だが、京都出身のため帰省しているかもしれない。
彼女がいるなら、東京でも京都でも、間をとって静岡でも、行くつもりだった。
「その日どこにいる?」
「京都」
「じゃあ、滋賀か京都で会おう。私行きたい場所があって」
「いいよ!」
こうして、たった一回の飲み会、しかも話した時間は最後の20分という短い時間しかなかった
その彼女と会うことになった。
彼女は今東京で、新卒採用のコンサルの仕事をしている。
京都の大学を出て、東京の会社に就職した。
知っているのはそれくらい。
思いつきでとったアポ。これが思いのほか、意味ある行動になる。
結局、彦根で会うことになった。
後から聞いた話では、彼女が幼少期を過ごしたのは彦根だという。
待ち合わせの彦根駅。
改札の向こうに彼女はいた。
「あー!!久しぶり!!」
彼女は、株式会社パフで働く、私と同期の2年目、イシガミさん。
https://www.puff.co.jp/saiyo/members/ishigami/
(株式会社パフ様のサイトより)
私はカカちゃんと呼んでいます。
カカちゃんときちんと話すのは本当に初めてだった。
とても寒い日だったけど
彦根城でひこにゃんに会って
あったかい甘酒を飲んで
その後全く反対方向の、琵琶湖のほとりの白髭神社に行った。
(白髭神社HP)
そこから京都駅まで一時間以上かけて帰ったね。
彦根城寒かったなあ。
そこからみた滋賀の街は広かった。
白髭神社なんて、私が3日前に雑誌で見かけた神社なのに、
行きたいって言ってくれてありがとう。
行ったのはいいけど暗すぎて写真で見たらホラーみたいになったのもいい思い出。
あまりに寒かったから駅の近くのローソンでカイロ買って貼りまくったね。
一緒にいる間はずーっと話してた気がする。
会社のこととか、仕事のこととか、今考えてることとか。
お互いの価値観がかなり似ていたからわかることもあった。
遠く離れた地で頑張ってる人がいるんだってわかった。
今のシゴトが楽しいみたいで、イキイキしてたカカちゃん。
勉強になったよ。いい刺激を受けた。
会社に同期がいないカカちゃんにとって、同期みたいな存在でいられるなら、
私は嬉しい。
貴重な時間を割いて会ってくれて本当にありがとう。
あなたの明るさと積極性は見習いたいと思っています。
これからもクマガイのことよろしくね、カカちゃん。
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年明け早々。
カカちゃんからメールがきました。
パフ通信のコラムの依頼でした。
実は年末に、もしよければ書くよ!と約束したもの。
気持ちが伝わってるといいな。
byクマガイ。