25年来の名古屋グランパスのファンで

キャリアコンサルタントの臼井です。

 

名古屋風間監督解任・・・

(GOALより)

プロは結果がすべて・・。

それも理解しております。

 

直近14試合の成績が

14試合 勝点7 1勝4分9敗 18得点 31失点 -13

天皇杯初戦で鹿屋体育大学に0-3と完敗

 

 

(スポーツナビより)

解任されても仕方ない成績ではある・・。

 

でもその前の12試合は

12試合 勝点24 7勝3分2敗 21得点9失点 +12

 

風間監督は絶賛の嵐だった。

5月12日の川崎フロンターレ戦は

Jリーグ史上最高の試合と言われるくらい

名古屋だけでなく全国のサッカーファンを魅了した。

 

 

同じチーム、同じ監督でここまで差がつくのは尋常ではない。

 

どうしてこんな風になってしまったのだろうか・・。

 

あくまで僕個人的な見解ですが

 

風間監督は勝ち方にこだわりすぎた。

 

と思っています。

 

誰が言ったか忘れてしまったが

サッカー監督の条件にフィロソフィー(哲学)があると。

風間監督のフィロソフィーは

ボールを保持し、ゲームを支配し、ボールを短くつなぎ

相手ディフェンスを崩して、

得点をたくさん取って勝利する。

 

と僕は理解しているが、おそらく多くの名古屋ファミリー(

グランパスはサポーターのことをファミリーと呼ぶようになっていた)

も同意見ではないかと思う。

 

ボールを持っていれば点が取られない。

 

相手がどうくるかではなく、自分たちがどうしたいかを考え

自分たちが何をするのかを考える

 

などなど、風間さんのフィロソフィーは明確だ。

 

主導権を握り続ける!ここに注力していたと思う。

 

カウンターで相手のスキをついて勝っても勝ちは勝ち。

ゴール前にボールをけり上げて、誰かが合わせて点が入れば

得点は得点で、決勝点になる事もある。

 

ただ勝利だけを求めればもっと勝てたかもしれない。

 

でも風間監督は

ただ勝つだけなく、

フィロソフィーに沿った勝利を追求したい気持ちが強い方だったと思う。

 

ベンゲル監督以降、初優勝をしたストイコビッチ監督も含め

これが名古屋のサッカーだと言い切れるフィロソフィーは

存在しなかった。

 

だから風間監督の明確なフィロソフィーは新鮮で、

しかもはまったときの魅力的な破壊力あるサッカーは

ファンを魅了したのだと思っている。

 

勝ち負け関わらず連日大入りのスタジアム

今までどこか一体感にかけたサポーター応援も

今は浦和レッズほどではないかもしれないが声量も多く

J2降格というクラブの危機を一緒に乗り越えた事で芽生えた

事でクラブ愛も増したのかもしれない。

 

グランパス発足からチームを見てきているが

今までで一番チームとファンの一体感が醸成されていると

感じている。

 

集客に関してはクラブ側もかなり強化して努力しているのもわかるが

ここまで動員できているのは、一度見て魅了されたリピーターが増えているの

ではないかと思う。

 

ただここまで相当数の投資をし、選手もかなり多く外から獲得していて

お金を使っている以上、結果が出ていなくて、出資者はじめクラブ側が

黙っていられなくなってしまったのだろう。

 

結果だけ見ればやはり解任やむなしの部分はある。

 

それでも今回の解任に違和感を持つのは、

せっかく軸ができ始めたクラブとしてこれからというタイミングで

結果だけ見て簡単に(簡単ではなかったかもしれないが)監督を解任する判断をする

クラブへの不信感は大きくなってきた。

 

スタジアムに足を運べば簡単に解任とはならないと思う。

結局は現場を見ずに判断しているんだろうなと。

 

だからと言ってまた降格はいやなので

後任のフィッカデンティ監督に頑張って頂きたい。