こんにちは、安田です。
突然ですが最近行った展覧会を2つご紹介します。
①ウォルト・ディズニー・アーカイブス展/栄三越<12月12日(木)まで>
ウォルト・ディズニー社には、史料や映画資料を保存する資料室(アーカイブス)があるそうで、その収蔵品を展示するという企画。
創立以来の様々な資料のほか、「美女と野獣」「パイレーツ・オブ・カリビアン」など最近のなじみ深い映画の資料展示が多く、楽しめました。
↑ちゃんと顔があります。笑
映画のセットがとにかく多く、監督の無茶ぶりで小道具の制作に苦労した…といった秘話もちょいちょいと挟まれているため、のんびり見て回るだけで十分楽しかったです。
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写真撮影不可のエリアには、過去から現在までの歴代ミッキーマウスも飾られていました。
よく長寿の料理店なんかでも「実は時とともに少しずつ味を変えている」なんて話がありますが、まさしくそれと同じかと。
その時々に合わせて、少しずつ変化を続けてきた結果、いまのミッキーがあるようです。
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②カラヴァッジョ展/名古屋市美術館<12月15日(木)まで>
カラヴァッジョは、その作風を真似た画家たちを呼ぶ「カラヴァジェスティ」という言葉ができるほど、当時一世を風靡した著名な宗教画家でした。
宗教画家ということで、教会や貴族から多く注文を受けて聖書のワンシーンを書くことが多かったようですが、
素行の悪さには定評(?)があり、逮捕・投獄・脱獄の経験もあるほどだったそうです。
最後には殺人の廉で逃亡生活を送ることとなり、イタリア各地を転々とします。
それが結果としてイタリア各地の画家に彼の作風を学ぶ機会を与えることになり、イタリア全土にカラヴァッジョ作品の影響が伝わるという皮肉な生涯でした。
↑学芸員さんによる解説の講義も受けることができました。
開始1時間近く前の時点で、講演会場がある2階から地下1階まで入場待機列ができるほどの人気ぶり!
↑博物館・美術館に行っては一筆箋(いっぴつせん)を買うのが趣味みたいになってるのですが、今回はカラヴァッジョの特徴である、生々しく描かれた果物の一筆箋を入手できました。
この人にはどの箋で書こうかなあと考えるのが楽しいんです!
さて今回は、日本初公開という作品もいくつかあり、とても貴重な企画展でした。
なじみが薄いためか、時代背景や当時の交友関係など解説パネルが充実しており、特別展を見るだけで2時間半もかかりました。
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印象的だったのは、同じ聖書のシーンを題材にしているのに、時期によって構図や主題が違うというケースが多かったことです。
その時々の画家の心情が反映されているのでしょうが、そこに思いめぐらせるのがまた楽しい。
当時のカラヴァッジョファンも飽きなかったことでしょう。
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閑話休題。
先週金曜日は、名大社の50周年記念祝賀会でした。
幼いころからCMで慣れ親しんだ会社ですが、
OBOGの方々が築かれてきた礎の上に自分たちが立っているのだと、改めて実感しました。
大先輩方からのコメントを、記しておこうと思います。
「社会的使命が果たせなくなれば企業は終わる」
「現状維持に甘んじない」
「常に新しいことをやり続ける」
(古典的な)経営学の教科書的には、
「製品は常に入れ替わっていく」という前提のもと、
「既存商品が生み出すお金で以て、次の商品を育てていく」
これが企業活動の大原則だと言われています(PPM/プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)。
名大社が新聞の求人広告代理店業務から、今のフェアやナビ(あと、人材紹介も!)など自社媒体を中心とした製品ポートフォリオに変化させていったのは、新入社員研修で皆が学ぶところです。
上記の展覧会でいえば、「次のミッキーを作る」であり「同じ場面を違った解釈で描き直してみる」と言えるかもしれません。
僕らも「次のミッキー」あるいは「新たな解釈を描き出す」存在になれるよう頑張っていかねばと、身が引き締まる思いでした。
(ぺらっぺらの締めですが、ご容赦を)
あらあら、また文章が長くなってしまいました(1854文字)。
それではまた!