高井です。今日は少し、気軽なお話しで。
じつは私、カメラ大好きでたぶん写真というよりも、カメラそれ自体に愛を感じております。
中古のボロいカメラ屋さんとかに入って古いレンズを見るのとかが好きです。
ということで、これ私のお宝。
ニコンのマニュアルフォーカスのフィルム一眼レフカメラの最後の機種。ニコンFM3A。

FM3Aの最大の特徴は、なんといってもハイブリッドシャッター。
低速から高速まで全ての速度で機械式&電子式シャッターが使えます。
マニュアル露出時には機械制御シャッターに、絞り優先AE時には電子式シャッターに切り替わります。
まあ、撮影時にこれ使う場合、ほとんど機械式シャッターの恩恵なんか感じないでしょうが、
とにかく金属の感じ、電池なくてもシャッターが切れる感じが良いわけですよ。シャッター音もいいし。
そしてニコン最後のマニュアルフォーカス
(つまりオートフォーカスじゃないから、自分でリング回してピント合わせます)
という破れゆくものの悲哀というか、マテリアルな金属の味というか、何程かの胸躍る感慨があるわけです。
視野率約93%、倍率約0.83倍のピントの山が見やすいファインダースクリーン。
そしてシャッタースピードのダイヤルを回すことで動く「追針式」の針の露出表示もいい味出している。

でもまあ、こんなことは今のiPhoneでしか写真を撮らないような人にはあんまり分かってもらえないような話です。
今の気軽なスマホの写真撮影とは縁遠いフイルム一眼レフの場合は一枚の写真を撮るときの、
ピント合わせと、シャッターボタンを大事に押す緊張感と、現像するまでのどんな写真か判らない感じが、
たまらなく良いわけです。(デジタルにない感じで)

あとこのFM3Aに合わせるために開発された、マニュアルフォーカスの単焦点ニッコールレンズ
Aiニッコール 45mm F2.8P
2.8という明るさはそして何よりもこの薄さ。
テッサータイプというのでしょうか。
このFM3Aにはぴったりの単焦点でボケ具合も味があっていいい感じです。

 

まあ、今時マニュアルフォーカスのフイルム一眼カメラなんてほんど工芸品というか趣味の世界で、
コスパはめちゃくちゃ悪いし、全く仕事には使いにくいけどやはり一時代を築いたものとしては、
すごいメカチックな質感を持つ機械としての総合芸術品というか、人間の作る作品として、感性に訴えかける何かがあります。
もちろん何か個人的なノスタルジーなんでしょうが。

そういう意味では、うちの昔のアルバムの家族写真は全部OLYMPUS-PEN EE-3。
そういえばなんとなく親父がいつもこのカメラを持って旅行なんか撮っていたっけなーみたいな記憶があります。
僕は一度もこれ使ったことがないけど昔の家族写真の味は今でも撮れるんだろうか?一回使ってみようっと。
(これハーフカメラで通常のフィルムを半分づつ使うものです)

そして今の最前線はこれ。ソニーの35mmフルサイズセンサーのミラーレス一眼α7c
 
とうとう一眼レフのフルサイズミラーレスはここまで来たかというカメラ。
センサーや写りはα7Ⅲとほとんど同等。
そこに5段階の手ブレ機能やオートトラッキングなどが強化されていて、AFの追随はすごい。
色のノリも良いですね。さすが、世界のソニー。
カメラ機能としては文句ありません。
何よりも、このスペックで、ほんとこの本体の小ささでフルサイズミラーレス。
このコンパクトさはすごい。まさに常に持ち歩けるフルサイズ。
さらに4K30Pの動画機能も私には十分。Webカメラにもなる。
これ電子ファインダーの小ささ以外は現状文句ないカメラ。

 

しばらくこのカメラで退屈しなさそう。仕事にも使えそうだし。