とうとう2月中旬になった。

名大社は、いま来期の営業目標などを具体的に決める時期が来ている。

4月はまもなくだけれども、これからの市場の状況を考え予測し、

手が届く範囲での現実的な努力と準備をするための来期予測はやっぱり大事だと思う。

仕事の多くの部分は、計画と実行にある。それが集団であれば尚更だ。

しかしとても近い未来でさえ予測することはかなり難しい。

思えば、ちょうど昨年の2月くらいからコロナが深刻な状況になってきたから、

もうすぐコロナが常態化した生活から一年が経とうとしている。

この1年間の変化は誰も予測できなかった。

これは単にコロナ禍の日常で様々な物理的な制限が加わっただけのことでは無い。

それだけではなく、多くのことが変わってしまったような気がするのだ。

例えば、ある方のセミナーの伝え聞きだが、

飲食店経営の常識はコロナ禍で逆転してしまったそうだ。

たとえば、

●人材は、採用強化から省人化へ

●立地戦略は、繁華街から住宅地へ

●KGIは、売上から利益へ

●サービスは、おもてなしから非接触へ

●経営努力は、値下げから値上げへ

●集客は、新規集客から常連施策へ

●経営方針は、成長から持続性へ

この飲食店経営のパラダイムシフトは、コロナ禍だけの特別な状況では無く、近い未来の状況に見える。

そして飲食店業界だけでは無く、全ての業界の常識のパラダイムシフトにも感じる。

別にこの常識に従わないと売上が伸びないと言うわけでは無いが、この新しい常識があった上で

今後自社の戦略・戦術が必要になるだろう。

よく言われるようにコロナは来るべき未来を加速させたことは間違いない。

それは、「これからの変化に対応しなければいけない」という慣用句を言いたいわけでは無く、

あるべきこと、大事なことがはっきりしてきたのではないか?と思っている。

こっちの方が本質的だと考えるから。

例えば、成長は大事だが、持続性の方がもっと大事だと昔から思っている。

そういう意味では、未来予測はマーケティング的な予測では無く、本質的な思考なのかもしれない。

以上、高井でした。