おはようございます。水谷です。
大したネタもないので、最近読んだ本から。
新庄耕著/講談社文庫
タイトルを見て何となく購入した1冊。
数年前に某住宅メーカーだったかな?が事件に巻き込まれたことを思い出すが、
当時その内容を知ることもなく、地面師という単語だけなぜか記憶がある。
そのジャンルの詐欺師がいるんだということだけを知ったぐらいの知識しか持ち合わせていない。
ある事件で妻子を亡くした主人公が、大物地面師のもとで不動産詐欺を行っていた。
読み進めていくとこの大物地面師の悪さが際立ってくるのだが・・・
次のターゲットは、時価100億円の都内の高額物件。
詐欺事件であるため、書類の偽造、なりすましなどなんでもあり。
一方、定年間近の所轄の刑事が彼らを追っていくうちに、
主人公の過去に大物地面師が関わっていたことを知る。
主人公自身は、最初は気づかなかったが、徐々にその真実を知ることに・・・
一か八かの大型取引、それに群がる悪党達。
その事件を追う刑事、難航する捜査。
小説も良いが、映像化していただけると良い感じながら読み通す。
どの俳優さんが主人公を演じ、大物詐欺師役は誰が合うのかな?
と考えてみるが、思いつくはずもない。
それは、詳しいお方にお任せします。
決してハッピーエンドで終わるような内容ではない。
騙し騙され様々な立場の思惑が入り混じりながら話は進む。
実際に起きた事件を題材にストーリー化されているのであれば、
手の込んだことを考えつく発想力は驚かされる。
フィクション世界で楽しむだけにしておきたいものですね。
では。