外を見るともうすぐ桜が満開。季節は春ですね。

ちょうど、今年度最終日にブログを仰せつかり、何か気の利いたことがいえるんだろうか?と不安な高井です。

 

ところで名大社では、先週の土曜日、当社で半期に一度の幹部研修会が開かれました。

これは役職者が集まって今季の反省と来季の取り組みを語り合う場として、気が付くともう59回目だそうです。

(さすがにこの回数の重みを最近感じてきました)

自分が営業職の時は、売上数字や部下指導を上層部に直接詰められる本当に嫌な研修会でした。

(まあ、今でも営業の人にはそうなのかもしれませんが…)

しかし5年前に自分の立ち位置が変わってからは、この場は会社の現状と未来を考える貴重な場として結構毎回ワクワク(?)しながら臨んでいます。

内容は社外秘も含めこの場では伏せますが、今回も日頃聞き出せないような様々な話がされて、

いつもどおり色々脱線しながらも、結構実り多い会議になったんじゃないかと個人的に思っています。

 

思えばリーマン以前と以後、名大社の組織も、目指すものも大きく変わりました。

例えば組織について言うと、良いか悪いかという議論は置いておいてリーマン以前の当社はトップダウン式で、指示系統のはっきりとした統率がとれたタテ型の組織が特徴でした。

ところが現在は、そのタテ型は薄らぎ、仲間意識、共有、チームビルディング、と言った価値観を大事にするヨコ型の組織を目指しています。

まあ、今どき的な話ですし、ここでどちらの組織が良いかどうかという主張をするわけではありませんが、今回の研修会中に30代前後の次世代リーダーの社員の発言を聞きながら、確実にヨコ型価値を持った次の組織へ変わってきていることが実感出来ました。

チームビルディングは、トップダウン式に比べ明確なところがないし、なかなか進んでいる実感がわかない、結構面倒なものではないかとも思います

しかし、一方でチーム化されている組織では、自分の思いや行っていることがみんなの思いや、やるべきことにちゃんと繋がっていると感じられる瞬間(実はこれが大事だと思うのですが)があり、過去の体験から言うと(めったに無いですが)そんな時は自ずと結果が出ているのです。

当社の社員は、20代前半の年齢から60歳近くまで。世代はとにかく幅広い。

これだけの年齢幅でチーム化を目指すのはホント大変。

小さな組織でこれだけ何度も顔をあわせてますが、はっきり言って意見や価値はみんなバラバラなんです(笑)

(クレド作っておいてなんですが…)

でも、なぜか?僕ら結構うまくやっているんじゃないか?全員一丸となって頑張っていけるじゃないか、と実は思っています。

(もしかしたらそう思っているのは僕だけかもしれませんが)

それはなぜだろうか?とずっと思っていましたが、先日ある場所でこういうことを聞きました。

 

クラシックの演奏は指揮者がすべてを仕切り、彼の指示通りに演奏するものです。

一方で日本の古典芸能である能には指揮者がおらず、また全パートの演奏を記載したスコアもないそうです。

演奏者は一定の手順に従いながら、その場その場でシテの動きやお互いの間合いを見計らって「息を合わせて」演奏するそうです。

 

そう、名大社の組織もたぶんそれに近い!

みんな実は考え方などはバラバラですが、なぜか「息を合わせて」仕事をすることはすごく得意です。

(文字通り「息」を合わせるように、呼吸を合わせ研修も最近ありますね)

理念の浸透や、クレド経営もとっても大切ですが、みんなが「息を合わせる」組織もすごく大切です。

「息(呼吸)を合わせる」ことは、実は身近な赤の他人に自分を合わせ、調和を大事にしていくことで、うまくチームと個人が重なりあう秘訣じゃないんだろうか?と僕は思っています。

ちょっと今回は身内の自慢話みたいなブログになってしまいました。ではまた。

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