こんにちは、神谷です。
山の緑も深まり、何をするにも気持ちの良い季節になりましたね!
そしてこの時期は、新緑とともに田植えの風景が広がり始めます。
春先まで乾いていた田んぼに水が張られていく初夏の景色は、長閑でいいなあと思います。
田畑の風景に心が落ち着くのは田舎育ちだからというのもありますが、私の家が農家だからというのも大きな理由かもしれません。
農家と言っても兼業ですが、1年中何かしらの農作物を作っていて、まさに自給自足を体現している家といっても過言では無いかと思います。
お米、野菜、果物はもちろん、味噌、胡麻、豆、などなど。それも自家製?!と驚くものもあったりします。
離れて暮らしていることもあって私が農作業を手伝うということはほとんど無く、いつもできたものを貰うばかり。本当に感謝です。
そんな中で唯一、私が戦力となれるのが、お米作りの時です。
というのも、種まき(苗作り)に始まり、田植え、稲刈り、脱穀までの全てを自分の家で行うという、今どき珍しい本格的な農作業。お米作りは大事な家族行事となっています。
今年も3月下旬に種をまき、4月下旬に田植えをしました。
せっかくなので、その様子を少し紹介させていただくと、
昨年秋の収穫時に脱穀しないで保管しておいた籾種(写真左)。これを種まきをする数日前にぬるま湯にひたして発芽させます。
数ミリの芽が出たところで土を敷いた苗箱にこれをまいて、ビニールハウスで育てます。
1ヶ月後には、10センチほどの立派な苗に!(写真右)
そしていよいよ田植えです。
田植え機も、うまく操作するには経験が必要です。まっすぐに植えるのも簡単ではありません。
しかし、経験50年超の父はベテランの域。きれいに植えていきます。
こうして無事に田植えが終わると、稲刈りの8月末までは、水の管理をしながら生育を見守ります。
無事に稲刈りを終えるまでは、気候や台風、病気など、気がかりなことがたくさんあります。
こういった手間や機械などの費用を考えると、野菜もお米も家で作るより買う方が安い時代。全て自家製というのは少し古い感覚なのかもしれません。
それでも全て自分の手で育てることにこだわってきた両親の想いは、貴いものだと思います。
高齢となり体への負担も心配ではありますが、収穫する楽しみが生き甲斐のようでもあり、無理の無い範囲で続けてほしいと思っています。