おはようございます、本日の担当は「結婚して10年目」を迎えました奥田です。

突然ですが、『山の神』と聞いて、皆さん誰を思い浮かべますか?

 

①順天堂大の「今井正人さん」

→かなりの箱根駅伝通ですね!

 

②東洋大の「柏原竜二さん」

→私と一緒でややミーハーですね(笑)

 

③青山学院大の「神野大地さん」

→さすが地元愛知県民ですね!

 

今回紹介させて頂きたいのは、箱根駅伝の5区のアスリートではなく

国内ロードレース界のヒルクライマー『森本誠』選手です。

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通称、「山の神」と言われています。

 

その年のヒルクライマー日本一を決める大会

「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」にて7年間で優勝を5回もしているトップアスリートです。

★ 参加者数4,000人の大会で、2008年・2009年・2010年・2012年・2014年で優勝!!!

 

東京大学・大学院卒で、学生時代は農林業廃棄物の再利用をテーマに、

もみ殻などとプラスチックを利用した機能性材料の開発を行っていた異色レーサーなのです。

 

在学中に自転車競技に目覚め、現在愛知県海部郡蟹江町にある、

『株式会社近藤機械製作所』で旋盤工としてフルタイムで働いています。

キャッチコピーは「~前例にとらわれない技術者集団~」従業員数30名の会社です

 

●入社の経緯は?

名大社の転職フェアがキッカケでと書きたい所ですが、残念ながらそうではありません(笑)。

近藤会長のお知り合いから紹介されたことがきっかけだったそうです。

 

●近藤機械製作所の事業は?

ジェット機のエンジン並みの回転数(1分間に35,000回転)に耐えられる「自転車用ハブ GOKISO(ゴキソ)」の開発・設計・製作・販売をしている会社で、製品名の「ゴキソ」は、近藤会長と近藤社長の生まれた名古屋市の町名「御器所」が由来だそうです。

※自転車用ハブ:自転車の車輪の中心部に取り付ける回転体のことです。↓

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森本さんは、自転車競技をやっているので、以前からこの会社の「ハブ」のことを知っていたそうで、「是非働きながら、走りたい。もう一度チャンピオンを目指したい!」と思い、2013年に晴れて入社が決まりました。

(当日の面接は、東京から自転車でこの会社まで来たそうです!)

 

●大会前に大きなスランプ

2014年の「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」の大会前は、かなりのスランプに陥っていて、練習仲間の追い込み練習にも足がついていけない状態になっていました。

 

この競技では、ハブを含めた自転車総重量は「軽い方が圧倒的有利」。これが常識ですが、この会社が取り組んだのは、平均よりも2.5倍も重いハブ。重量にして150gも重いのです。

※「たった100g違うだけで、5秒違う世界」なので、いかに異次元のハブを製作しているか、想像できるかと思います。

 

●何故、他社よりも重いハブにこだわるのか?

近藤社長は、本来の回転の性能を引き出すための最低限の重さだと言い切る。ハブが壊れるという自身のレース経験により「たわまない・曲がらない・ねじれない」を追究した結果がこの重さになったとのこと。軽さばかり追及しすぎて本来の力が発揮されていないと判断したのです。

 

ただ森本さんは少しでも早く走りたい気持ちから、「以前の軽いものに戻したい」と懇願するも、客観的なデータにより辿り着いた「重量のハンディよりも、転がりの性能(回転数)の方が勝る」という結論と、従業員とこれまで歩んできた4年間の結晶から、近藤会長は「社員のみんなを信じる」と森本さんの考えを諭し、他社より重いGOKISO(ハブや車輪)で大会に出場することになったそうです。

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前日に断髪式をして33g減らして、

大会に挑みなんと見事優勝しました!!

まさに、『前例にとらわれない技術者集団』の30名の想いが詰まった優勝だと言えるでしょう!

 

●大会後にある変化が!
近藤会長は、森本さんの走りに魅せられ「レーサー宣言」し、社内のGOKISOの強化指定選手として登録することになる。

目標は、「どんな大会でも良いから、必ず表彰台に立つこと」。

58歳の会長の言葉はとても冗談には聞こえませんでした。

是非ドラマチックな走りで、一番高い表彰台に立つことを願っております★

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PS、ねんじゅさん、今回のブログはいかがでしょうか?