名大社ってどういう会社(なにやっている会社)なの?

東京や大阪に出張で行って初めて会う人や、僕の友人から結構聞かれることが多い。

名大社は名大とどうゆう関係あるの?って質問と同じくらい「またか」って思うのだ。

なんとか工業とか、なんとか建設なんていう会社は社名が業界を表してるからいいのだが、当社の名前は結構微妙だ。

名大社の由来は、元は名古屋大有社。つまり大有社の名古屋支店という意味だ。

当時は大阪本社の新聞広告代理店業をなりわいとする大有社のネットワークが全国にあり、当社はその地域支社として活動していて、それをあるタイミングで縮めて名大社となり大阪本社より株を買い取り完全独立していまに至る。

別に話すと何てことのない話だが結構そこにはいろんな歴史ドラマがあるらしい。

まあこれは僕よりずいぶん社歴が長い先輩の方が詳しいのでそのうちここで語ってくれるでしょう。

『名大社は東海のジモト中小企業を中心に、新卒や中途の採用業務の支援サービスを行っています』

うん、たぶんこんな言い方になるのだろうが、これでは名大社がどういう会社なのかあまり語っていない気がする。

最近東京へファミリービジネス(同族経営)アドバイザーの研修を受けに行ったせいで、現社長の山田(たぶん4代目?)以前の社長が、どのような思いでこの会社を作っていったのか、どのような考えでこの人材業界というビジネスモデルに取り組んでいたのか、すごい気になるようになった。

僕がこのファミリービジネスアドバイザーの研修で学んだこと。

それは、オーナーとファミリーと経営の三位一体のシステムで企業という摩訶不思議なモノ(集団)を捉え考えることと、企業経営には「ファミリーの思い」と言う時には非合理に感じるような人間の思い(経営理念・哲学、社会へ貢献欲、従業員への愛情…)をしっかり汲み取って大事にすることが企業の永続的発展には大切だということだ。

企業には必ず創業者やそこで働く人々の思いがあり、それが意識的にも無意識的にも、どこかで企業にはDNAのように必ず受け継がれている。それは決して古臭いだけのモノでもなく、ときには外部環境の変化や経営危機に対する処方箋であったり、その企業の強さの源泉であったりもするのだ。

間違いを恐れず言うなら、企業という集団は、どんな立派な合理的経営のシステムや強い売り物を持っていようが、企業が永続的に続いていくにはこの集団の中で「人間の思い」のような力学(まあエネルギーとでも言おうか)が必要ではないかと思う。

創業者、2代目、3代目の経営者たち。辞めていった多くの社員たちも含め、現在働いているみんなの思いまで、みんながつながるこの名大社に関わった全ての人々の共通する思いはなんだろうか?

なんとかそれを言語化して、現在のクレドよりももっと確実な身体性を持った言葉として僕らの未来に生かせないだろうか?

そんな高尚なモノはないよ、そんな便利なモノはないよ、って今の同僚に言われそうなんだけど、この会社が1969年に創業してもう46年も経つというこの奇跡は、そんなモノがあるかもしれないと思わせてくれる。

あ〜、今日は当社の納涼会。

久しぶりに深酒でみんなと馬鹿な話で盛り上がり、少し感傷的な気分で帰る高井でした。

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テツさん。写真拝借しました。