こんにちは。水谷です。
経理担当として、数字に強いと思われがち(勝手に思っているだけ)なので、
実際はどうなのか?と感じることが時々あります。
そんな思いを解決してくれるきっかけになるのではないか。
数字遊びのつもりで気楽に読んでみようと購入しました。
「数字の強い課長」になるための仕事のコツ/深沢真太郎著
早速ですが、一つ問題を。
商品Aを購入している人は48%、
商品Bを購入している人は30%、
商品Cを購入している人は78%、
どれも購入していない人は0%でした。
少なくともAかBを購入した人は何%いるのか?(P68より)
というもの。
なんか簡単そうだな。30秒ほど考えて答え合わせをすると・・・なんと正解。
漏れなくダブりを整理すると正解が導き出せます。
これならできるかもと最初から読み進めていくと、
知らない事、できないことがあることに気づく。
別の問題から。
中途社員を1名採用するため、応募してきた3名を面接しなければならない。
しかし、できることなら全員面接せずに、最も能力的に高い人物を採用したいと考えた。
そうなる確率が最も高くなる方法論は?
ただし、面接する毎に採用可否をその場で判断しなければならず(保留しておくことはできない)、
当然ひとりずつ面接しなければならない。(P40より)
①1番目は無条件で断る。
②2番目で前の人より能力が高ければ即採用を決定する。
③3番目まで面接した場合は無条件でその者を採用する。
ひとり目でいきなり決めてしまうよりも、とりあえず1人目は無条件に断ってしまい、
2人目の能力が1人目と比較して決めた方が目的を達成できる確率は高い。
3名いれば、面接の順番は6通りのうち、最も能力の高い人を採用できる方法は3通りある。
確率1/2だそうです。
知らなかった・・・
この問題を考えているときに、
ちょうど私が、名大社の中途採用の面接を受けた時のことを思い出しました。
筆記試験と1回目の面接のときには6名いました。
当時の役員との2回目の面接(これが最終面接でした。)
残っているのは確か2人か3名でした。
私の順番は最後でした。
前の方の時間が延びていたので、緊張して待っていました。
面接時の一人の役員の方宛に電話があり、その方が戻るまで十数分ぐらい中断。
その間、強面の役員の方と雑談して時間を潰したこと。冬なのに緊張で汗だくだったこと。
今思うと、変わった面接だったと思いますが・・・
たぶん落とされるだろうと思いながら帰ったこと。
クリスマスの日ですごく寒かったこと。
結構覚えているものです。
結果的に私に内定が出たのは③のケースだったからでしょう。
というからくりを今更ながら知ることになるとは少しショックです(笑)
「数字に強くなる」には、難しい公式や高度な理論を覚えることではなく、
算数レベルの知識を仕事に活用すること。
簡単そうですができていないこともあり、新たな発見もあり、よい学びとなった1冊でした。
ちなみに最初の問いの答えは40%です。
円を3つ描いて数字を書き込んでいくと解けません。
表を使って整理する答えが出ます。