こんにちは、高井です。今日は少し取り止めのない話で。
最近、地下鉄に乗っていても仕事病でしょうが、他社の就職イベントの告知が気になります。
そして最近多くなってきてませんか?就職イベント。
なんででしょうか?
Web全盛のこの時代に、なんでこんなに就職イベントが多くなってきているのでしょうか?
僕が名大社に入社した頃(17年前)、転職フェアや企業展の最大に売りは「中部地区最大規模」だった。
つまりその瞬間(求人情報は鮮度が大事なので)一番多く愛知・岐阜・三重の求人案件(求人情報)を集めてくることがうちの最大の強みだった。
その時、僕は当然イチ営業マンの一人だったので、だた、ひたすら、一件でも多くの求人情報を集めることに全力をかけていたし、僕の成績のためにも、契約をして何度も出展してくれそうな企業を追いかけていた。
当時、東海の中小企業にとって、リクルーティングのメイン媒体はリクルートのB-ingという紙の雑誌だったと思う。
コンビニに100円?で売られている雑誌を毎週食い入るように眺めながら、どの企業に飛び込んだら話を聞いてくれるだろうか、と夢想して、時には発行された月曜日の朝の時間帯に飛び込み訪問して、イベント出展の話をなんとかさせてもおうと思っていた。
今思うと、B-ingの良さはよく考えられたINDEXと、募集要項の横にある自由に宣伝することができる広告的なフリースペースだったと思う。
求職者は分厚い電話帳のような雑誌から眺めるようにパラパラとめくり、視覚的なデザインで目に止まった企業を見つけ応募している感じがしていた。
その頃の僕には、リクルーティングをする企業の顔は見えていたが、求職者の顔は見ていなかったように思う。一件でも多くの企業を集め、できるだけ大きなイベントを開催し、たくさんの選択肢をイベント会場で求職者に示すことが名大社のしごとであると信じていた。だから紙媒体でおそらく採用できていないだろうという前提でB-ingから転職フェアに乗りかえる提案をしていた。その時は人で勝負している中小企業は直接面談の方が、イベント方が求職者に対して口説くことができる!というのが最大の売りだったと思う。
やがて求人媒体の主流が、求人雑誌からリクナビなどの就職情報サイトに移ってい行った際、求人情報(テキスト情報)とデータベース・検索・応募受付システムなどとの相性は抜群だと思ったし、そうしたらこのような古臭い就職イベントでは、出展企業数・来場はどんどん少なくなっていき、もはや就職イベントは世の趨勢から終わった媒体になったと思えてきた。
就職イベントはオワコンかな?
リーマンショックも経験し、自分自身これはやばいかな?違う商品を考えなくては、と思っていたし、現に名大社自身の政策としてWeb制作を売っていこう!などと話し合い、実際そのような動きをしたこともある。
しかし景気が回復基調になってきて、人材募集が増えた時、次第にWebだけではなくイベントの社数も復活してきた。またWebで採用が難しい企業がイベントでは採用できるという声も実際、多くなってきている。
それどころか、昨今は中途も新卒も就活イベントの数が増えて、就職イベントの数が多くなってきている。
ネットでこれほど求人情報が取れる時代に就職イベントに来る意味はなんだろうか?
人口減、売り手市場、リアル体験重視、人材不足、ミスマッチ増加など。いろいろ考えれそうですね。
僕らにとって大事なテーマなので、今度なぜ就職イベント増えているのか?どうか。
自分なりに考えてこの場で書いてみたいと思う。
でも一つだけ思うこと。
そういえば音楽の世界でも。
CDやデジタルダウンロードなどは全体的には売り上げが落ちていていますが、逆にコンサートやフェスなどのイベントの開催回数と動員、売り上げは過去最高が続いているみたい。
どうも人はある程度大量なデジタル情報を浴びると、それをリアルな情報(感覚的なものとして)として体験したくなる欲望が湧くんじゃないでしょうか?
ホントかな(笑