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“ネットバブル崩壊”をくぐり抜け、勝ち残った企業たちがリードするIT業界は、いまこそ本当に熱い業界となっています。実力勝負のこの世界で、業界が真に欲しがっている力とはどんなものでしょうか。また業界で活躍していくための力とは? 中電シーティーアイの人事担当・岩崎倫也氏に語っていただきました。


――――情報関連業界の変化は、めまぐるしいですね。

そうですね。最近では「ITから、ICT(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の時代になった」とも言われていますし、絶えず変化していますね。ただ、変化はしていても業界自体は様々なポテンシャルが潜在していると思います。市場ニーズがあるなかで頭角をあらわすための努力や工夫、技術力が、いま各企業には必要になっていると思います。

――――それは、どのような努力や工夫なのでしょうか?

ユーザーさんのレベルが上がり、システムを構築する際には、ハード/ソフトそれぞれの性能の優劣だけで要求を満たすことはできなくなりました。多様で複雑になったニーズに応えていくには、いろんな形で技術の「組み合わせ」を試み、最適なものを作りあげていかなければならないんです。

────そのように高度化し続ける流れの中、業界はどんな人材を求めているのですか?

やはり最優先するのは「キャリア」と「技術力」のある人。顕著なのは、「新しい分野の事業に力を入れて積極的に展開していこう」となったときに、即戦力となる人材です。比較的新しい事例ですと、情報セキュリティーの分野を強化していこうとする場合、少しでも早く実績をあげたいという思いがありますから、どうしても即戦力となる技術を持った方が欲しいわけです。

――――IT技術者の方々は、スキルアップを求めて会社を変わることが多いと聞きますが。

たしかに休みだとか給料だとかよりも、「やりがい」を求めて転職する人は多いでしょうね。自分の技術力を発揮したいと考える方が多いためか、「仕事内容」を重視する傾向にあると思います。
また、仕事を通じて自己を磨く目的意識も強く、教育研修制度も重視される傾向にありますね。

――――コミュニケーション能力は、技術者にも必要ですよね。

もちろんす。仕事は一人ではできませんから。お客様とお話をする機会もあるでしょうし、職場内のコミュニケーションも大切です。そういった意味で、私たちも「人間性」の部分はしっかりと見ますね。機械を相手にする仕事が主体だからこそ、人間性や精神力も必要とされます。

――――技術・キャリアがあってメンタル面も強い技術者が求められているのですね。

ええ。でもこれは技術者に限ったことではないと思います。例えば、営業の場合ですと、これまでは完成度の高い商品同士の勝負だったのですが、いまはお客様の知識も豊富ですし、インターネットを見れば会社のことも商品のことも分かってもらえる、さらに価格自体もオープン価格……。となると、営業は「付加価値を売る」「テクニックやノウハウを売る」ことで勝負することになります。市場が変わればニーズも変わり、ニーズが変われば営業手法も変わるわけで、ソリューションをサービスとする営業には支柱となる人間性や精神力は欠かせないと思います。

――――営業の方にも技術者と同じくらいの知識が必要なのですね。

そうですね。実際、技術者から営業に職変えする人もいますが、これには営業マンはビビリますね(笑)。お客様と踏み込んだ話ができ、その場で技術的回答ができるわけですから、お客様も魅力に感じるのではないでしょうか。

――――なるほど。そのような効果があるならば、あえて技術者を一時期営業に配属してみる、などのやり方が出てくるかも?

技術者でありながら営業マンでもある「フィールドSE」がそれに近い形ですね。しかし営業への“異動”となると、「技術者として失格なの?」ととらえる人もいるのではないでしょうか?技術者は技術に携わることでモチベーションを維持できるものだと思います。ただ、「キャリアアップとしていろんなことをやってみよう」とフレキシブルに考える人も増えてきましたから、これからはそのやり方も広がっていく可能性があるかもしれませんね。ひとつのことに固執するより道も広がりますし。

――――柔軟な対応も一考の価値ありというわけですね。それでは最後に、IT業界をめざす転職希望者の方々にメッセージをお願いします。

冒頭にも述べましたが、この業界は様々なポテンシャルが潜在していますので活躍するステージとして大変魅力的な業界であるといえます。一方で、競争も激しく製品や技術が淘汰されることも早いですので、柔軟な身のこなしも重要です。技術者志向の方は、時代の潮流に合わせた資格取得やスキルアップなどで大変ですが、それを「やりがい」という言葉に置き変えられる人ならば、ITの世界で長く活躍していけるはずです。

キャリアを積み重ねていくなかでいくつかの分岐点があるでしょう。ひとつの専門分野でプロフェッショナルになる道もありますが、ハングリーにいろんな技術を覚えて横に広げていく道もアリなのではないかと思います。いまのスタンダードが5年後10年後にどうなっているか、わからない世界ですから。そういったことを考えながら、会社は慎重に選んでほしいですね。そして、どうかしっかりと自分の生きる道を探してください。

情報系企業での営業を経験したのち、(株)シーティーアイに転職。主に一般向け営業を担当する。2003年に(株)シーティーアイと中電コンピューターサービス(株)の合併により(株)中電シーティーアイが発足。同社で引き続き営業の仕事に携わる。2005年より総務部人材開発グループへ異動。現在、トータル20年間の営業経験を活かし、現場ニーズとマッチングした人事業務で活躍中。


(株)中電CTI

http://www.cti.co.jp/

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