────この業界の技術職に必要なスキルとはどうでしょうか?やはり素材の専門家が求められているのでしょうね。
やはり皆さんもそう考えられるらしく、化学系の転職志望者が多いですね。もちろん素材開発も大事ですが、じつは最も人材を必要としているのは、機械・電気といった生産技術部門なんです。実際に製品価値を左右しているのは生産技術ですからね。
当社では、化学系の人が、機械・電気の知識を身につけ、生産技術を手がける、という発想での人材育成にも取組んでいます。素材のことを熟知しているからこそ、効果的な生産ラインも作れますから。そこは当社の特色かもしれません。
────求められる技術者のスキルも変わってきましたか?
これは建材業界に限らないと思いますが、技術者とは「他にない製品」を作ろうとするものです。それは悪いことではありません。しかし、必ず一般ユーザーに受け入れられるとは限らない。技術者も一般ユーザーの視点を養ってほしい。営業が一般ユーザーの要望を吸い上げ、技術部門がそれを反映する仕組みづくりもますます重要になってくるでしょう。
────アクセスしていただいた方にメッセージをお願いします。
皆さん、転職先を決める際に「安定」を重視される方もいると思います。しかし、まず企業を自分なりに見て、納得、共感できるかはもっと大切なことだと思います。
たとえば「自分がユーザーならこうすれば買う」「ここが弱いからこう変えていきたい」というように、自分の中で入社後の展開をストーリー化してみてください。そこで疑問や共感しにくいところがあれば人事担当者に確認すること。転職を決める際には重要だと思いますね。
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