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いまから20年前に誕生した人材派遣業は、瞬く間に総合的なビッグビジネスへと成長。その背景には何があるのでしょうか。また、いまこの業界の内側はどうなっているのでしょう。愛知県第1号の人材派遣会社であり、総合人材サービスの先駆的役割を担ってきた『ピープルスタッフ』の大仲さんに、伺ってみました。


────人材サービスは、いまや企業にとっても働く人にとってもなくてはならないものとなっていますね。中部エリアでの業界の動向はいかがですか?

この地域は、自動車メーカーやその関連企業を筆頭として地場産業が活気をおびていますよね。他府県に比べて景気がよく、有効求人倍率もここ数年トップを維持しています。そういったエリアを拠点に当社は事業展開しているのですが、景気がよければ当然採用も活発となりますから、人材サービスの需要は大きいですね。

じゃあ景気が悪いときはどうなの?というと、企業は人件費の削減を迫られ、「派遣へのシフト」傾向が強くなります。つまりこの業界は「好景気にも不景気にも強い」のです。人材ビジネスのおもしろさのひとつは、そこにあると言えますね。

────なるほど。それでこの業界は伸び続けているわけですね。ここ数年で、何か業界に変化をもたらすような出来事はありましたか?

平成16年の法改正で、製造ラインへの人材派遣が可能になったのは大きな出来事でしたね。とくに、モノづくりの盛んな愛知県においてはビジネス拡大のチャンスとなりました。ピープルスタッフもそれに対応するためにテクニカルセンターを作って、製造に携わる人材の育成を始めました。また、メディカル部門でも介護福祉士やナースなどを派遣できるようになったため、現在この分野にも力を入れています。これからの少子高齢化社会ではニーズが高まることは間違いありませんからね。
今後も可能なことが増えていけば、業界全体がもっと伸びていくでしょう。

────もともとはピープルスタッフも事務系スタッフの派遣が中心でしたよね。

ええ。労働者派遣法が施行される3年前(昭和58年)に事務代行業でスタートし、中部エリアで最初の派遣会社となったのがピープルスタッフです。事務・技術系職種を中心に扱っていたのですが、規制緩和で多くの分野に進出できるようになりました。そしていまでは派遣だけでなく、人材紹介、アウトソーシング、研修など総合的な人材サービスを手がけています。このほど名古屋駅前のミッドランドスクエアに支店を構えたことをきっかけに、さらに大きく展開していけると思っています。

でも、じつは「地道にコツコツ」がうちのポリシー。今後も地に足をつけたやり方は変わらないんですよ。

────ところで、人材派遣会社ではどんな職種の人がどのような仕事をしているのですか、改めて教えていただけますか?

まずは「営業」。顧客管理と新規開拓、それに派遣したスタッフのフォローがおもな仕事です。“企業の窓口”といえるのが営業ですね。それから「アドミニストレーター」は営業のアシスタント的役割。企業からのオーダー作成やチェック機能を果たしています。そしてオーダーに対し、登録者の中から合致した人を選んでアプローチする役目が「コーディネーター」です。こちらは“スタッフの窓口”、といえますね。ほかにも多岐に渡るさまざまな仕事がありますが、中心となっているのはこのような仕事です。

────それらの仕事で、やりがいとなっているのはどんなことでしょう?

形のない“人材サービス”を提供しているだけに、信頼が何より重要。営業にとって、自分を信頼してお客様からご依頼いただけることは、大きな喜びです。また、こちらからの提案により新しいニーズが発見され、取引につながったりするのも営業の醍醐味ですね。
コーディネーターは、働く人それぞれの強みを把握した上で仕事を照会するのですが、登録スタッフの相談にのり、迷っているその背中を押してあげることもできるんです。派遣先企業が決まり、「この仕事を照会してもらってよかった!」という言葉をもらったときは嬉しいものですよ。

────会社からも働く人からも感謝され、とても人の役に立っている仕事ですね。では、業界ではどのような人物が求められているのでしょう?

急な要望事項があれば駆けつけて対応しないといけないし、判断力も必要とされる、当然責任感も求められます。例えば当社では採用に際し「自分で考えて実行できる人」という大前提があり、さらに「明るい・素直・柔軟・元気・体力・機転」という6つのキーワードがあります。これらは世間一般どこの会社でも必要なことでしょう。でも「人を扱うビジネス」となると、もっと必要になってくる。これに“気配り”“場が読める”など加わればより良いですね。

────いろいろ教えていただき、ありがとうございました。では最後に、アクセスしていただいたユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。

忙しいですよ、この業界は! 中途半端な気持ちでは、まったく務まらない世界です。でも、忙しい分だけやりがいや達成感も大きいし、まだまだ伸びる業界です。働くおもしろさはきっと見つけられますよ。

南山短期大学英語学科を卒業後、機械メーカー等を経て、1997年にウーマンスタッフ株式会社(現:ピープルスタッフ)に入社。人事部へ配属となり、新人研修や採用業務(中途・新卒)を担当する。2004年より採用教育課マネージャーとして活躍。現在に至る。


ピープルスタッフ株式会社

http://www.peoplestaff.co.jp/

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