────今後はどのように事業を展開されますか？

これまでエクシブというブランドの知名度が先行していたので、リゾートトラストという社名のブランド力を高めたい。そこで「パワーブランド計画」をスタートしました。東京ベイコート倶楽部もそのひとつ。将来的には全国各都市への拡大を目指しています。

────定年退職する団塊世代が、リゾート業界の新たな顧客層として重視されているといいます。

大きなチャンスだと思いますね。そのため当社でも営業スタッフを強化し、きめ細やかな働きかけを行っていく予定です。

────会員制リゾート分野での仕事は実際、どのような資質やスキルが求められるでしょうか？　会員権を販売する営業系と、ホテルなど施設運営系に大きく分けられると思いますが。

まず営業に関して言えば、飛び込み営業をするような業界ではありません。実際は既存のお客様からのご紹介による契約が８割以上を占めています。そのためにも営業担当とお客様とは、売る・買うだけの関係を超えた深い繋がりになります。

────高額な商品だけに簡単に売れるわけではありませんしね。

会員権を売るというより、自分を売り込むと言ってもいいのです。信頼関係を結んで、それこそ一生モノのお付き合いになります。だから人として本当に好かれるとか、気持ちがいい性格であるとか、能力やスキル以前に人柄が問われると思いますね。私たちの面接でもそこに注目します。マニュアル通りにやれば成績を上げられるものでもありませんし、当人の個性をどれだけ活かしてお客様としっかりした関係を結べるかが大切なんです。もちろんお客様にご満足頂く（CS）のためには、従業員の満足（ES）があればこそ成立すると考え、様々なバックアップを行っています。

────会員制の施設運営ですが、通常のホテルやリゾートとやりがいの面で違いはあるのでしょうか？

もちろんクオリティの高いサービスが重要なのは同じですが、格式あるホテルでキャリアを積んだ人が必ずしも活躍できるとは限りません。お客様は会員ですから、それぞれの嗜好に応じた柔軟性のある対応が求められるのです。より深く温かみのあるサービスをしたい人こそやりがいを持てる仕事かもしれません。やはり営業と同じく人柄次第といえそうですね。
毎年1軒ホテルをオープン予定で、経験者には大いに期待しています。

────そのためにどのような人事制度をとられていますか？

この業界はまさに人が財産ですから、人の意識は非常に大切です。人事制度については、プロセスと成果のバランスをとり、各部門においてマネジメント・ツールとなるような評価制度を一層充実させていきたいと考えています。

────では転職者の方にメッセージをお願いします。

リゾートトラストは「夢と感動と安らぎ」を提供することを第一に考えてきました。人と接したり、人が喜ぶのを見るのが好きだったり、人が感動するのを見て自分も感動できるような人はこの仕事に向いていると思いますし、そういう人達であふれる会社でありたいと思っています。共感できる人はぜひ来てほしいと思いますね。

1987年、リゾートトラストに入社。一環して購買部門で食材・飲料の仕入れや施設管理、ホテルオープンに際しての様々な準備や用度品調達等を担当。2003年に人事部人事企画課課長に就任し、人事制度・採用などを担当し、現在に至る。

リゾートトラスト（株）

http://www.resorttrust.co.jp/