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「世界を舞台に 熱エネルギー機器メーカーが大きく動き出す」リンナイ株式会社 人事部 次長 江端 健一

効率がよく環境にやさしい熱利用として、いま、「ガスの力」が全世界から注目されています。もちろん業界全体の動きも活発化の傾向に。『リンナイ株式会社』(本社名古屋市中川区)は、ガス機器分野で国内シェアナンバー1の実績を持ち、業界をリードする熱エネルギー機器の総合メーカー。人事部の江端健一氏に、熱エネルギー機器業界のグローバルな事業展開や、いま求められる人材像などについてお話を伺ってきました。


ハイブリッド&高機能化するガス機器。安全性も「絶対」の課題!

────ガスは人々の暮らしになくてはならないものですが、業界の近年の動向はいかがなものですか?

ガスコンロ、ガスオーブン、ガス風呂など、従来のガス機器単体で見ると国内の市場は拡大基調では有りません。ですからガス機器のみ、国内のみに特化していては、現状は厳しいですね。そのなかで当社が右肩上がりで今日まで来ているのは、「ガス」というより「熱エネルギー」といった切り口で、ガスの一番いいところを活かした製品づくりを、国内のみならず海外に向けても行ってきたからなんです。具体的に言うと「システム商品」といって、床暖房や浴室の暖房乾燥機、衣類乾燥機、食器洗い乾燥機など、ガスでお湯を造りそれを熱源とした2次的な商品の開発ですね。

────ガスによる暖房や乾燥機器は本当に便利ですね。満足度が高いと思います。

ありがとうございます。パワフルな高火力、そして即暖・即熱性がガスの強みですよね。それに、ガスは燃やしても環境に優しいエネルギーです。一方で電気は確実に制御できるところがいいので、ガスを電気で制御すればこれほどいいものはない。私どもはガスの強みと電気の良さを活かしつつ、ほかのエネルギーにも注目しながら、ハイブリッドな熱エネルギー機器の開発を今後も進めていきます。

────すると、熱エネルギー機器の機能や付加価値は今後もどんどん高くなると期待できますね。

ええ。それから何よりも大切なのは「安全」「安心」です。これは絶対ですね。当社は「品質こそ我らが命」を基本理念として、企業活動の最優先に品質を位置づけています。常に、より「安全・安心」を重視した方向で新しい商品をつくっていこうとしています。これはすべてのお客様の要望ですからね。

『ものづくりへのこだわり』を持った技術者であってほしい。

────高性能で安全な製品づくりには、優れたスタッフが必要ですね。

そうですね。ですからキャリア採用にも積極的ですよ。開発でいえば、熱エネルギー機器は今後より電子化・高度化していくので、電子関係のエンジニアはほしいですね。あと燃焼、熱交換の技術を持っている人や流体制御の経験者など、いろいろな技術を持った人が来てくれたらいいと思っています。

ただ、やっぱり一番来てほしいのは「ものをつくることが好きな人」。採用の場合、30代半ば以上の人に関しては“何ができるのか”をピンポイントで見ますが、20代でものづくりが好きな若者であれば、むしろ“潜在的な能力”に期待します。先日、面接で「鳥人間コンテストでベアリングをつくって、すごく楽しかったです」と生き生きと話してくれた人がいたんですが、私も元エンジニアですし、そういう人がいるとうれしくなるんですよ。エンジニア志望の人は、ものをつくることがどれだけ好きか、今まで何をつくってきたかということを我々に伝えてほしいですね。


────そこが面接で重視される点になるわけですね。では、実際にエンジニアになったとき必要なことは何でしょう?

『ものづくりにこだわるエンジニア』になってほしい、と新人にはよく言っているんですよ。商品企画から興味を持って参加し、製造工程にも関心を持って、最終的にはお客様の評価に耳を傾ける……という姿勢を持ってほしい。うちの技術者の仕事は幅広く、工場へでも加工屋さんにでも、どこにでも飛んでいきます。商品化に際しては最初から最後まで関わって頂くので、能力のある人にとっては面白い仕事だと思いますね。

────技術者として力をフルに発揮できそうですね。ところで営業職についてもお伺いしたいのですが、やはりガスや住宅設備機器に関しての専門知識やスキルは必要ですか?

新商品が発売されるときはそのつど技術者による説明会があるので、入社時の営業マンにはガスの技術的なスキルは求めませんし、前の業界にもこだわりません。ただ、できればこれまでに戦略的な法人営業や、特に住宅設備機器営業を経験した人であればうれしいですね。うちの営業マンの場合、『リンナイ』の名前を出せばたいてい最初は話を聞いてもらえるんです。そのあとは、お客様と顔を突き合わせてどれだけ相手に入り込めるかがポイント。メーラーもいいですけど、営業マンには『フェイス・トゥー・フェイスのスペシャリスト』になってもらいたいですね。

無尽蔵に広がる海外のマーケット。そこで描かれるたくさんの夢。

────技術職、営業職問わず、この業界自体で働く面白み・やりがいは何ですか?

まず、「みなさんの生活を支えているものを世に送り出している」「社会貢献している」という「やりがい」が得られますね。それに当社の場合ですと、パーツメーカーではなく最終ブランドを背負ったメーカーなので、社内のみんなと一からつくりあげた商品がそのまま店頭に並びます。家族や親しい人たちが毎日使うものを自分が扱っているというのは、うれしいものですよ。それはこの業界&メーカーで働く醍醐味だと思います。

────今後も業界は進化していきそうですか?

はい、もちろん。日本では「電気Vsガス」のイメージがありますが、世界的に見たら「ガス機器市場は拡大している」んですよ。人類にとっての課題である「環境問題」に対応でき、かつ貢献できる企業としてリンナイは今、世界から期待されています。海外のガス事業のマーケットはこれからです。中国、アメリカ、欧州など、拡大できるフィールドと可能性は無尽蔵。実際に、現在当社はアメリカでのルート営業で売り上げを確実に伸ばしています。アメリカはこれまでタンク式給湯器が主流だったんですが、それが当社のタンクレス式に注目が集まり始めているんです。

「便利なものならば必ず良さを分かってもらえる」という信念で、我々は海外事業にも取り組んでいますが、もしかしたらその国の文化を変えることまでできるかもしれない。リンナイの技術で「きっと何かができる!」という大きな夢は、これからもどんどん膨らんでいきますね。

────ありがとうございました。今後のガス業界の動きに注目してみたいと思います!

リンナイ株式会社 人事部 次長 江端 健一

1985年入社。1年間の工場実習の後、生産技術部に配属。プレス金型設計・商品の生産準備等を手掛けるエンジニアとして経験を積み、96年からは本社生産本部にて労務・品質管理を担当。経営企画部にも在籍した後、03年から2年間は関連会社にて電子ユニットの工場管理を担当する。05年より本社人事部にて採用&教育業務に従事。現在に至る。


リンナイ株式会社

http://www.rinnai.co.jp/index2.html

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