ソフト開発関連の求人情報でも「オープン系」「組み込み系」という言葉をよく目にします。
組み込み系とは、主に機械や家電、携帯電話などハードウェアに組み込まれるソフトウェアを開発するエンジニアのことです。UNIXやWindowsなどを使って業務用アプリケーションなどを開発するオープン系とは違い、よりモノづくりそのものに近い仕事といえるでしょう。
今、携帯電話、液晶テレビなどのデジタル家電の売り上げが好調で、そのソフトウェアの開発にたずさわる組み込み系エンジニアのニーズが急増しています。
オープン系よりも比較的賃金も高めのため、オープン系から組み込み系への転身を志望する人も少なくないようです。
では組み込み系にはどのようなスキルが必要なのでしょうか?
組み込み系とオープン系では「使用する開発言語が違う」「オープン系の経験が通用しない」とよくいわれますが、実態はどうなのでしょうか。
組み込み系で主流なのは、C言語にくわえて、C++、アセンブラといった言語です。またハードウェアや回路の知識も必要になってきます。
携帯電話やカーナビのアプリケーション分野など、オープン系での開発とあまり変わらない場合もありますが、より特化した制御などの分野では、ビット計算やマイコンの知識など高いスキルと経験が求められます。
組み込み系は担当分野によって必要とされるスキルや経験が異なり、また対象となるハード次第で覚えることも変わってくるので、ばく然と志望するのではなく、自分は何をしたいのかをしっかりと見極めることが必要です。
企業も高いスキルと知識、経験を備えたエンジニアを求めていますが、市場全体の人材が限られているため、そんな人材は多くはいません。一から育成される場合もあり、今は組み込み系エンジニアへと転身するチャンスでもあります。
理系の学歴が条件となるケースも多いですが、仕事経験によっては問わない企業もあるので、文系出身者でもあきらめず探してみましょう。
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