最近、「コンサルティング」という言葉をよく聞きます。
多くの会社の仕事内容に「○○のコンサルティング業務」という言葉も見られるようになりましたし、「○○コンサルティング」という社名も頻繁に目にするようになりました。
ところで、この「コンサルティング」とはそもそも何なのでしょうか?
コンサルティングとは、直訳すれば「相談に乗る」という意味です。大まかにいえば、専門家として相談を受けてアドバイスをしたり、相談してきた相手のために企画・立案を行うのが、コンサルティテングという仕事といえるでしょう。
これまで、コンサルティングといえば、企業の経営戦略などについてアドバイスをしたり、合理化や社内制度の構築、商品開発、コスト削減などについてサポートを行う仕事、というイメージでした。
また会計士事務所などが、おもに財務の面からコンサルティングを行うケースや、「○○総研」といったシンクタンクや、広告代理店の系列会社が、市場分析やマーケティングなどの面から企業をサポートするケースが多くなっています。
コンサルティングにはとくに資格が条件になっているわけではありませんが、経営、財務、労務、企業関係の法律、業界情報、CSRなど、幅広い知識に精通していなければ務まりません。
ところで、昨今、「コンサルティング」という言葉が流行語のようにビジネスシーンで語られるようになっています。その範囲がどんどん広がっているようです。
たとえば、人材派遣会社や転職支援会社ならば、「人事コンサルティング」。運輸会社が「物流コンサルティング」、IT系が「ERPコンサルティング」といった具合です。
たしかに、顧客に足りない部分をアドバイスして、不足分をサポートする、という面ではコンサルティングともいえなくもないですが、こうした広い意味でのコンサルティングの場合、自社の製品・サービスを売ることが一番の目的になります。
だからコンサルティングだと思って、いざ入ってみたら、営業職だった、ということもあり得るわけです。
「コンサルティング」という言葉のイメージに踊らされず、実際に自分がどのような業務にたずさわるのか、しっかり見きわめることが必要です。
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