不採用を重ね磨かれた!
彼女はベトナム出身の留学生で将来は日本と母国の架け橋になる仕事がしたいと言っていました。就職に対する意識も高く、就職ガイダンスなど学内行事には全て出席。当然県内外の就職セミナーにも積極的に参加していました。
製造業を中心に就職活動を展開。受験する企業が決まれば、エントリーシートの添削や面接の予約を取りにキャリアサポートセンターに来課。面接では納得のいくまで何度も繰り返しました。しかし結果は「不採用」の連続でした。
その度に書き留める内容は増え続け、最後は教職員も驚くほどの立派な「就活ノート」になっていました。何度も来課し添削、面接を繰り返す度に彼女が成長していることを感じていました。受けること数十社、最後は地元四日市にある大手企業を受験することに。結果は見事「採用」でした。
本人は元より、我々職員も大喜びでした。もし彼女が最初にこの企業を受けていたら、おそらく結果は「不採用」だったでしょう。何社も受けて不採用の悔しさを経験し、その結果を謙虚に受け止め次に活かすためにノートに書き込む、そんな努力が彼女を成長させていったのだと思います。「就職活動は学生を大人に成長させてくれる」と改めて感じました。
就職活動の成果は、どこに就職できるかというだけではありません。就職活動のために自分を見つめ、大人と話し、社会を知り、挫折を味わう。そのすべてが、将来の仕事に、人生に必ず生きると信じて取り組んでください。