企業はポテンシャル(潜在能力)とスペック(専門能力)という面からあなたの可能性を見極めようとしています。面接官が知りたいのは、あなたの将来発揮できる能力です。
この2つの面から将来的にあなたがどんなことを学び、どんな活躍ができるのかを推し量ろうとしています。
理系学生は、大学で勉強する内容が仕事に直結しやすいため、文系学生よりスペックに期待されることが多いのが一般的です。
あなたのもともと持っている資質や価値観のことを指します。
具体的にはあなたの研究に臨む姿勢や、性格、学習意識、研究などを行うモチベーションは何かなど。
また、相手に分かりやすく説明する、相手の意図を理解するといった基本的なコミュニケーション能力は、理系学生にも求められます。
専門的なノウハウや知識のことを指します。理系職種(研究職など)の知識の習得は、以下の3段階に分かれます。
①理系の基礎学力→②専門分野の基礎知識→③専門分野の応用的な知識
理系就活の場合、企業によって求める知識レベルは異なります。基本的には、専門分野の基礎知識が求められます。
※「機械設計の募集対象が理工系全学科」などの場合は求められるスペックは理系の基礎学力程度、あとはポテンシャル重視、という選考基準と考えられます。
一般的に、文系職種(営業、販売、事務など)ではポテンシャルを、技術職は、スペック+ポテンシャルを採用基準にしています。
企業によって、スペックとポテンシャルの採用基準のバランスは異なりますが、技術職を選ぶのであれば、学校でどれだけしっかり専門分野について学んでいるかという点はアピールから外せません。しかし、それだけでなく、仕事仲間と良好な人間関係を築いて行けるようなコミュニケーション能力があるのかも、採用担当者は同時に見ています。
理系学生が文系職種に進むというのも、珍しくありません。文系職種の選考で、理系だから不利ということはありませんので、しっかりと自己分析・企業研究を行なって、選考に臨みましょう。