大学時代、青春のすべてを部活一筋に過ごしてきたアスリートのあなた。
「大好きなスポーツに打ち込んで鍛えてきた心身には自信あり!」
「けれど、部活に力を注いだ分、就活の準備はちょっと不安…」
そんな不安を抱いていませんか?大丈夫、あなたは体育会系ならではの「就活力」を身につけています。
トップアスリートに限らない、スポーツで育んだ力を社会で活かすための第一歩。アスリートの就活力を100%発揮するためのトレーニングをしましょう。
例えば、説明会や面接でこんなことを聞かれたら、どう答えるでしょうか?
どこの企業でも聞かれそうな質問ですが、こうした基本的な質問にしっかりと意志を持って、自分らしく答えられるかどうかで、選考の合否が大きく変わります。
アスリートについて言えば、企業が体育会系学生に求める力(Lesson1で詳しく解説)をはっきり示すことも重要です。
けれど、「自分がどういう人間で何がしたいのか」を何の準備もなしに語るのは簡単ではありません。あなた自身の志望、経験値を整理する方法として、ポピュラーなものが自己分析です。アスリートの強みをアピールできる自己分析の方法を、具体例に沿ってお教えします。
自己分析の大切なポイントは、具体的なエピソードに基づきながら、その時々の自身の感情や行動、能力の変化を、できるだけ詳細に追いかけていくことです。部活動、スポーツを通して自分に行った出来事を、下のような順序で整理してみてください。
何が起きたか
自分の気持ちが
どう動いたか
何を考えて
どんな気付きを
得たか
気付きに対して
どんな行動を
起こしたか
行動したことで
どんな成長が
できたか
この時、出来事や結果が必ずしも良いこととは限りません。うまく行かず失敗した経験もあなたの大事な財産です。これまでの人生で、自分の感情や行動が動いた時のことを色々と思い出してみてください。ひとつ例を挙げてみましょう。
この自己分析からは、「レギュラーに選ばれた」という出来事から、この人の「期待をかけられるとやる気になる性格」「チームでの自分の役割を分析する協調性」「自発的に連取メニューを考えられる積極性」などの強みが見て取れるでしょう。逆に結果が悪かった場合はどうでしょうか。
この場合は、「後輩に追い抜かれた」という出来事をきっかけに、「追い抜き返したいと気持ちが高まった負けず嫌いな性格」「自分でメニューを考えて、実行した努力家の一面」などの良さがうかがえます。
けれど、自分で考えた練習はオーバーワークとなり結果につながらなかった…。では、これはマイナスの出来事かというとそうではありません。
「自分ひとりで考えたけれど上手くいかず、コーチや仲間に相談する大切さに気付いた」というような失敗からの気付きに目を向けてみましょう。これは立派にPDCAサイクルを回せているという評価につながります。
自分に合った企業を見つけるためには、まずは己を知ることが第一歩です。 Lesson1の「アスリート的就活力」を参照しながら、これまでの経験を振り返ってみてください。