アスリートのための就活トレーニング!

大学時代、青春のすべてを部活一筋に過ごしてきたアスリートのあなた。
「大好きなスポーツに打ち込んで鍛えてきた心身には自信あり!」
「けれど、部活に力を注いだ分、就活の準備はちょっと不安…」

そんな不安を抱いていませんか?大丈夫、あなたは体育会系ならではの「就活力」を身につけています。
トップアスリートに限らない、スポーツで育んだ力を社会で活かすための第一歩。アスリートの就活力を100%発揮するためのトレーニングをしましょう。

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  • LESSON2
  • LESSON3
  • LESSON4

LESSON4 アスリート的自己PRの書き方

作文力もトレーニングで伸びる

自己分析を終えて、自分のアスリート的就活力も分かってきた。
では、次は企業へのPRをしよう!

という段階になった時、頭を悩ませる人が少なくないのは、エントリーシートなどの自己PRの書き方でしょう。

「体を動かすのは得意だけど、文章を書くのはちょっと…」

こんな苦手意識を持っているアスリートもいると思います。

けれど、心配はいりません!自分の強みが相手に伝わる自己PRには、文章に入れるといい要素や読みやすい流れなど、書き方のコツがあります。

コツを掴めば練習次第で合格点の文章は書けるようになる。スポーツの技術と同じです。

ここでは、自分のアスリート的就活力が人事担当者に伝わる、自己PRの書き方のコツをお教えしましょう。

強みが伝わる自己PRの流れとポイント

自己PRは下記の流れで書くと読みやすくなります。

  • ①結論 「自分の強みは〇〇です」「自分は××な人間です」
  • ②経験 「自分はこんな経験をしてきました」
  • ③展望 「自分の強みを社会でこう活かしたいと思っています」

まず始めに、自分が今までの経験から培ってきた強みをはっきりと示します。
Lesson3の自己分析の「レギュラーに選ばれた」例で考えてみましょう。

何が起きたか
ex:レギュラーに選ばれた
自分の気持ちがどう動いたか
ex:すごく嬉しい!「期待に応えたい」と思った。
何を考えて、どんな気付きを得たか
ex:チームでの自分の役割、伸ばすべき弱点を分析
気付きに対してどんな行動を起こしたか
ex:弱点を克服するために重点的な練習メニューを実施
行動したことでどんな成長ができたか
ex:試合で良い結果を残し、さらにモチベーションが上がった

彼の場合、自己PRは下記のような内容になるでしょう。

【結論】
私の強みは、集団の一員として協調性を持ち、自分の役割を全うするために努力を重ねられるところです。
【経験】
大学時代、部活動でレギュラーに選ばれた際、コーチやチームメイトの期待を感じて、それまで以上にやる気が高まりました。「チームの一員として役割を果たしたい」。そんな想いから、自分のチーム内での役割を振り返ると同時に、伸ばすべき点を考えて、弱点克服のための練習を重点的に行いました。その結果、試合で成果を残すことができ、さらに高いモチベーションで部活動に臨むことができました。
【展望】
社会人になっても、自分の会社、社内のチームの一員として自分が果たすべき役割を考えて、周りの人たちと一緒に結果を残していきます。

ポイントは、事実を書き並べるのではなく、自分がどんな人間かを書き記すことです。

「どんな強みを持っているのか」「どんな経験をしてきたのか」「どんな考え方をしてきたのか」「社会に出てどんな成果が期待できるのか」。こうした点が示せているかを確認しましょう。

例に示したように、自己分析での振り返りがそのまま自己PRの材料にもなります。欲張って色々なことを一度に書こうとせず、ひとつの強み、ひとつの経験を具体的に分かりやすく書くことを心がけましょう。ひたすら練習あるのみです!

書くことに慣れてきたら、次のステップは「会社が何を求めているか」を考えてみましょう。企業によって仕事で求められる力は異なります。積極性が活きる企業があれば、協調性が一番大事な企業もある。「この企業で活かせるアスリート的就活力はどれか」。自己PRを読む相手のことまで考えてアピールできれば、きっといい結果につながるはずです。