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資格やスキルがいくら完璧でも、社会人としてマナーを守れない人はまず採用は難しいといっていいでしょう。言動やしぐさ、書類の書き方など、人事担当者に与える第一印象は大切です。応募や面接のときに失敗しないための、転職マナーの基本を解説します。
Step 3 退職のマナー
退職願を出すまで
転職先が無事決まりました。次は今の勤務先を退職する手続きをしましょう。退職時期の決め方や、退職願のルールは?
Q退職を会社に伝えるのはいつにすればいいですか?
A 法律では退職の2週間前に会社に伝えればOKですが、仕事への影響や後任への引継ぎなども考えて、1カ月から2カ月前には伝えるのがマナーです。直属の上司に退職することを伝え、退職願を提出しましょう。前の会社、新しい会社ともに迷惑をかけないよう、円満退職を心がけましょう。
Q退職願はワープロで書けばいいですか?
A 退職願は「手書き」「縦書き」が原則。ワープロは避けた方が良いでしょう。白地の用紙に万年筆かボールペンで書いてください。
書き出しは、行の一番下から「私事」「私儀」「私は」で始めるのが正式です。退職日は、勝手に決めず、上司と話し合って決めた日付を書きます。届出日は、書いた日ではなく会社に提出する日を書きます。署名に印鑑は忘れないように。
白地の封筒に入れ、表面には「退職願」、裏面に「部署名」「氏名」を書いてください。封筒に宛名はいりません。「辞表」「退職届」と書く人もいますが、「退職願」が正しい呼び方です。
会社によっては、指定の用紙がある場合もあるので、上司に確認しましょう。
退職願イメージ
Q退職願は上司宛でいいですか?
A 提出する相手は直属の上司ですが、宛名は、会社の代表取締役、つまり社長です。「○○○株式会社 代表取締役社長 ○○○○殿」というように書くのが通常。敬称は「様」ではなく、「殿」にしましょう。

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